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テラニシクサアリ
順調に増え続けるテラニシクサアリ。
8月に結婚飛行を終えて徘徊中の女王を採集して、キイロケアリの巣を乗っ取りました。
交尾を終えた日から、まだ5ヶ月しか経っていないのですが、すでに数百の働きアリが羽化して、幼虫から繭をざっと数えてみたところ1000以上はありそうです。
そして、何より驚きなのが産卵数です。
働きアリが増えるにつれて、日に日に卵が増えていくのです。
テラニシクサアリと同じく、一時的社会寄生のアメイロケアリも半年で1400匹、1年で3000~4000匹ほどに増えましたが、この爆発的な増え方をみると、乗っ取りに成功したときのメリットはとんでもなく大きいことが分かります。
アリがコロニーを大きく成長させるには、いくつもの運が必要ですが、中でも重要なのは巣を作る場所と周りの環境だと思っています。
暮らすのに最適な、温度、湿度、土質、周りの食料の多さなどなど。
そんな良質物件の多くは、すでに他のアリの家族が暮らしているので、新女王が入れるスペースなどほとんどないと思います。
他のアリが長い時間をかけて築き上げた巣を乗っ取ると言うことは、たくさんの働きアリを手に入れるだけではなく、暮らすのに最適な環境まで手に入れるということなのです。

テラニシクサアリ
久々に女王が見えたので撮影しました。
現在、蟻マシーン2号ミニを3台連結をしていて、そのうち一台は朽木を入れているのですが、女王は朽木の方にいるので、普段は姿が見えないのです。
久々に見た女王は、腹部の大きさ自体はそれほど大きくはありませんでしたが、餌の食べ過ぎで膨れているだけではない、卵巣が発達していそうな、しっかりとした膨れ方をしています。
そして、下にあるのが卵の塊なのですが、これは一体何個あるのでしょうか?
女王の体の大きさと比較しても、すさまじい数であることが分かります。
卵の期間が約1ヶ月前後なので、たった1ヶ月で産んだ卵と言うことです。
結婚飛行を終えて数ヶ月の若い女王の産卵数とは思えませんね。