「こんな成分調整は前代未聞だ」――。社内でこういわれたバイク用軽量ホイールがついに量産に至った。手掛けたのはヤマハ発動機。2020年末に欧州で発売し、21年7月に日本投入した大型主力モデルの新型「MT-09」に初搭載。前後輪合わせて0.7kgの軽量化を実現した。アルミ合金の使用量も約1割減らせたことから、脱炭素に貢献できる。数々の苦難を乗り越えたホイール技術者らの奮闘に迫った。
「こんな成分調整は前代未聞だ」――。社内でこういわれたバイク用軽量ホイールがついに量産に至った。手掛けたのはヤマハ発動機。2020年末に欧州で発売し、21年7月に日本投入した大型主力モデルの新型「MT-09」に初搭載。前後輪合わせて0.7kgの軽量化を実現した。アルミ合金の使用量も約1割減らせたことから、脱炭素に貢献できる。数々の苦難を乗り越えたホイール技術者らの奮闘に迫った。