タリバンによるカブール制圧とその後の混乱が世界を震撼させている。イスラム過激派によるテロの温床になる危険性に加え、女子教育の否定など女性の人権を蹂躙(じゅうりん)する懸念などが背景にあることは間違いない。しかし一方で、「イスラム教=男女差別的」と決めつけることも一面的である。タリバンの主張とイスラム教の教えは必ずしも合致しない。本稿では、タリバンの主張を出発点に、イスラム教とジェンダー平等について改めて考え、イスラム教を理解する一助にしたい。
タリバンによるカブール制圧とその後の混乱が世界を震撼させている。イスラム過激派によるテロの温床になる危険性に加え、女子教育の否定など女性の人権を蹂躙(じゅうりん)する懸念などが背景にあることは間違いない。しかし一方で、「イスラム教=男女差別的」と決めつけることも一面的である。タリバンの主張とイスラム教の教えは必ずしも合致しない。本稿では、タリバンの主張を出発点に、イスラム教とジェンダー平等について改めて考え、イスラム教を理解する一助にしたい。