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ポルシェの新しいドライビングファンマシンの名前は「718ケイマンGT4 RS」で、500馬力と多くのGT3パーツを搭載している。新しいトップモデルのワールドプレミアは、2021年11月だ!

メイントピック:
➤ 価格と市場ローンチ時期
➤ GT4 RS@ノルトシュライフェ
➤ 外観
➤ パワーユニット

718ケイマンGT4 RSの価格はGT4と911 GT3の間になるだろう

憶測はもう終わりだ。
ついに「ポルシェ718ケイマンGT4 RS」が登場する。
2021年11月のワールドプレミアを目前にして、「RS」を冠した初のケイマンが、ニュルブルクリンクのノルトシュライフェでトップタイムを記録した。
現在、市場投入に関する公式情報は、価格と同様にほとんどない。
しかし、我々は、発表会の後、事態は急速に進むと想定している。
最初の顧客向け車両は、遅くとも2022年初頭までには納車される可能性があるが、その価格は決して安くはないだろう。

「ポルシェ718ケイマンGT4」の価格は最低でも98,739ユーロ(約1,300万円)、「911 GT3」は170,969ユーロ(約2,250万円)からとなっており、「GT4 RS」は、ほぼその中間に位置すると思われる。
我々は、ベース価格が130,000ユーロ(約1,700万円)を超えるのではないかと予想している。

ノルトシュライフェでは、RSは718ケイマンGT4よりも23.6秒速い

2021年11月の「718ケイマンGT4 RS」のワールドプレミアまで、あと少し。
さらに期待感を煽るように、ポルシェのGT車両責任者であるアンドレアス プルーニンガーは、「718ケイマンGT4 RS」が、「ドライビングファンマシンの最高峰」であることを約束している。
先日、カモフラージュされた市販車が、ニュルブルクリンクサーキットの北コース、通称「緑の地獄」、ノルトシュライフェのニューバージョンである20.832kmのコースを7分9秒300で周回し、その速さを見事に証明した。
これは、標準モデルの「718ケイマンGT4」よりも、23.6秒(!)も速いタイムだ。

ポルシェGTラインのディレクターがドライバーを称える。420馬力の718ケイマンGT4よりも23.6秒も速いというのだから、これはすごいことだ。

「ケイマンGT4 RS」は、ドライバーを保護するためのレーシングシートを除いて、標準的な車両であることが確認されている。
ノルトシュライフェのタイムアタックで、オプションのミシュラン製スポーツカップ2 Rタイヤを装着したポルシェのステアリングを握ったのは、開発ドライバーのイェルク ベルクマイスターだ。
彼は「ケイマンGT4 RS」について、「ポルシェがこれまでに開発した車の中で最もシャープな車の一つです」と意気込んでいた。

グースネックリアウィングと追加のエアインテーク

ビジュアル的にも、「ケイマンGT4 RS」はすべての面でさらに進化している。
ミッドエンジンスポーツカーである「GT4 RS」には、兄貴分である「911(992)GT3」と同様のグースネックデザインのXXLサイズのリアウィングが装着されている。
フロントフードには、エアベントが装着されており、「718ケイマンGT4」と比較して、より多くの空力補助と、軽量コンポーネントが約束されていることから、カーボン製であると考えられる。
また、センターロック式のホイールも新しくなっている。
ホイールアーチを換気する役割を果たすフロントフェンダーのルーバーは、まだマスキングされているためほとんど見えない。
リアサイドウィンドウに設けられたベンチレーションギルは、ミッドエンジンの冷却風をより多く供給するためのもので、その存在感が際立っている。

992 GT3のエンジンを搭載したポルシェ718ケイマンGT4 RS?

エンジンについては、ちょっとしたサプライズがあるかもしれない。
「718ケイマンGT4」の6気筒ボクサーの代わりに、どうやら「992 GT3」の4リッター自然吸気エンジンが「GT4 RS」に搭載されるようだ。
なぜそう思うのか。
例えば、動画の中で「ケイマンGT4 RS」は、9000rpm弱まで回転を上げており、「718ケイマンGT4(最高8000rpm)」よりも大幅に高い回転数となっているからだ。
また、PDKのセレクターレバーは、「718ケイマン」のものではなく、「992 GT3」のものであることがわかる。
最高出力500馬力の「ケイマンGT4 RS」は、「911 GT3」にかなり近づくはずだが、ポルシェはすでに新型「911 GT3 RS」の開発も並行して進めている。

Text: Jan Götze
Photo: Porsche AG