世界最大の石炭輸出国であるインドネシアが、石炭の輸出を今月31日まで一時的に禁止すると発表した。同国のエネルギー・鉱物資源省によれば、同国内の石炭備蓄量が減っており、輸出を禁止しなければ約20カ所の発電所が稼働停止に追い込まれる状況であることからこの方針を決めたという。政府は5日にこの措置を再評価する方針。石炭の調達が難しくなることで市場価格に影響する可能性があるとしている(朝日新聞、NHK、ロイター)。
ロイターの記事によれば、2021年のインドネシア産石炭の輸出は、中国、インド、日本、韓国で73%を占めているという。この影響によりインド向け石炭価格は1トンあたり最大500ルピー(6.73ドル)上昇しているとしている。
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