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(CNN) 米紙ワシントン・ポストは5日までに、米情報機関からの報告として、ロシアがウクライナ国境に兵力を集結し、来年初めにも最大17万5000人規模の侵攻作戦を計画していると伝えた。

ロシアによる兵力集結は米欧がかねて指摘し、警戒感を強めていた。当局者らによると、ロシアは現時点で、長期戦に必要な衛生部隊や燃料の供給ラインをただちに立ち上げられる態勢にある。現在の装備は前線部隊で7~10日間、支援部隊なら最大1カ月間の戦闘に耐えるとみられる。

米情報機関によると、年初にも予想される侵攻は、ロシアが今春集結した兵力の2倍の規模になると考えられる。先月の画像に基づく推定では、すでにその半数が国境付近に展開しているという。

マコンビル陸軍参謀総長は4日、ロシア軍が現在、ウクライナ国境に約9万5000~10万人の兵力を配置していると明言。今後の計画は不明だとしたうえで、強い懸念を示した。

偽装網の下を移動するウクライナ軍兵士=3日、ウクライナ・ドネツク地域近郊/Andriy Dubchak/AP
偽装網の下を移動するウクライナ軍兵士=3日、ウクライナ・ドネツク地域近郊/Andriy Dubchak/AP

ホワイトハウスのサキ大統領報道官によると、バイデン大統領は7日、プーチン・ロシア大統領とのオンライン会談で、ロシア軍の動きに対する懸念とウクライナ支援の立場を改めて表明する。

バイデン氏は3日、ロシアによる侵攻を阻止するために強い対抗措置を取ると表明した。米当局者によると、具体的にはプーチン氏周辺の富裕層に対する新たな制裁や、ウクライナへの軍事支援拡大などが検討されている。