来年の北京オリンピックの出場枠をかけて争われるカーリングの世界最終予選が5日、オランダで開幕し、混合ダブルスの予選リーグ初戦で日本の松村千秋選手と谷田康真選手のペアがアメリカのペアに6対8で敗れました。
オランダのレーワルデンで開幕したカーリングの世界最終予選は5日、混合ダブルスの予選リーグが始まり日本の松村選手と谷田選手のペアは初戦でアメリカのペアと対戦しました。
試合は序盤から相手ペースで進み3対5で迎えた第6エンドでは、アメリカに3点を奪われ苦しい展開となりました。
日本は、有利な後攻で迎えた第7エンドで大量得点を狙ってパワープレーを選択して一挙3点を奪い返しましたが、最終の第8エンドで追加点を奪うことが出来ず6対8で敗れて黒星スタートとなりました。
松村「アイスの感触つかめず持ち味が出せなかった」
松村千秋選手は「序盤にアイスの感触などがつかめず、自分たちの持ち味が出せなかった」と冷静に試合を振り返っていました。
谷田「思っていたより体が緊張」
谷田康真選手は「混合ダブルスとしては今回が初めての国際大会で思っていたより体が緊張してしまった。試合が進むにつれて2人とも落ち着いてきていいプレーが出始めていたので大会としては、いい入り方ができたと思う。次の試合は、序盤からいいところにストーンを運びたい」と話していました。
松村・谷田ペアとは…
松村選手は長野県軽井沢町出身の29歳。
所属する中部電力ではサードを務めていますが、スキップの経験もあるオールラウンダーです。
女子の世界選手権に2回出場した経験があります。
今回の世界最終予選で男子の代表として出場しているコンサドーレの松村雄太選手は実の兄です。
谷田選手は北海道名寄市出身の27歳。
強力なスイープ力が持ち味で、おととしの男子の世界選手権では、ポジション別のショット成功率で大会ナンバーワンに輝いた実績があります。
世界最終予選に向けては、先月カナダで合宿を行い、さまざまなアイスを想定したプレーや戦術の確認を行うなど調整を進めてきました。
最終予選で出場枠をどう決定?
今月5日から混合ダブルス、11日から男子と女子の試合が予定されています。
【混合ダブルスは五輪出場枠「2」争う】
出場14チームが出場する混合ダブルスは、予選リーグで7チームずつ、AグループとBグループに分かれて総当たりで戦います。
各グループの上位3チームはプレーオフに進み、
▽Aグループの2位とBグループの3位、
▽Bグループの2位とAグループの3位が対戦。
そして、勝ったチームが予選リーグのグループ1位のチームと戦い、ここで勝った2つのチームが北京オリンピックの出場枠を獲得します。
【男女はそれぞれ出場枠「3」争う】
男子と女子は、予選リーグで出場9チームが総当たりで戦います。
このリーグ戦で1位のチームが、まず初めに北京オリンピックの出場枠を獲得します。
プレーオフは2位から4位の3チームで行われ、2位と3位が対戦し勝ったチームが出場枠を獲得します。
そして敗れたチームは4位のチームと対戦し、これに勝ったチームが最後の出場枠を獲得します。