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 オリックスの元エースで、野球解説者の星野伸之さん(55)が5日放送のTBSラジオ「日本生命presents石橋貴明のGATE7」(日曜前7・00)に出演。現役時代にバッテリーを組み、現在オリックスを率いる中嶋聡監督(52)との“伝説の珍プレー”について舞台裏を明かした。

 お笑いコンビ「とんねるず」の石橋貴明(60)がパーソナリティーを務める同番組。この日は現役時代に「星の王子さま」と呼ばれた星野さんと、ヤクルト黄金期に切り込み隊長を務めた飯田哲也さん(53)がゲストに招かれ、3人で「語りつくすぞ、日本シリーズ!!」をテーマに1時間楽しくトークした。

 現役時代にスローカーブを武器とし、MAX130キロと言われる直球との緩急で通算176勝を挙げた星野さん。そんな星野さんには1990年9月20日の日本ハム戦(東京D)でバッテリーを組んでいた中嶋にミットではなく素手で捕球され、周囲をざわつかせるという逸話が残っている。

 番組で石橋からその当時のことについて「屈辱的だったんですか?」と聞かれた星野さんは「その時、立ち上がりで打たれてたんでそれどころじゃなかったんですよ」とした上で「捕られてベンチに帰ったら負けてるから上田(利治)監督が怒ってるわけですよ。でも、裏で先輩たちがゲラゲラ笑ってるんですよ。『お前、手で捕られて怒れよ!』とかっていうんだけど。その時、それこそサメ(中嶋の愛称)がやって来て『星野さん、すいません!』って。『手、痛いです!』って。『そんなの、どうでもええわい!』って」と楽しそうに回想。

 中嶋がスローカーブのすっぽ抜けを素手で捕球したシーンについて飯田さんから「あれ、サイン間違いなんですか?」という質問が出ると、星野さんは「違うよ。ほんっと調子悪くて。(打者は)田中幸雄だったんだけど。インコースのカーブで多分ファウル打たそうとしたんだけど、それが抜けて。(中嶋は)面倒くさかったんでしょうね、多分ね。その時ね、『すみません、ミット動かしたんですけど、届かなくて手でいってしまいました』って。後でVTR見たら全然動いてない。だんだんそれが広まって、中嶋が(投手に)返すボールの方が速かったとかね。フフフ」と楽しそうに振り返る星野さんに、中嶋監督と同学年の飯田さんも大笑いしながら「アイツ、肩いいですからねぇ〜!」と納得のセリフ。星野さんも「そう!」と最後まで楽しそうに振り返っていた。