本日10月5日は、Appleの元CEOスティーブ・ジョブズ氏の命日。2011年に亡くなってから早くも10年が経つが、スティーブ・ジョブズ氏の没後10年を記念し、Appleは 「Steveを称えて」 と題したメモリアルページを公開した。
スティーブ・ジョブズ氏の没後10年を記念したメモリアルページ 「Steveを称えて」 公開
「Steveを称えて」 では、スティーブ・ジョブズ氏の家族からの言葉が掲載されている。
また、スティーブ・ジョブズ氏の生前の写真や、今でも語り継がれる画期的な製品を発表した時の映像などで構成された2分46秒のビデオも公開されている。
Steve Jobsの家族からの言葉
これまでの10年間、私たちは哀悼と癒しの日々を過ごしてきました。
そして、喪失と同じくらい感謝の気持ちが大きくなりました。
家族の一人ひとりが慰めに向かう道を見つけましたが、Steveへの愛と、
彼の教えを大切にする美しい場所で、私たちは一つになりました。
Steveのあらゆる才能の中でも、特に強く生き続けているのは、教師としての力です。
世界の美しさに心を開くこと。新しいアイデアに好奇心を持つこと。次の展開を想像すること。
そして何よりも、初心者の自分を忘れずに謙虚でいること。
そのすべてを、彼は私たちに教えたのです。
彼の目を通して見るものが今でも多くありますが、
自らの目で見ることを教えてくれたのもSteveでした。
彼は生きるためのツールを私たちに与え、それが十分に役割を果たしています。
最も大きな慰めの一つは、美が私たちにSteveを思い出させることです。
木々に覆われた丘の斜面や精巧に作られたオブジェクトなど、
美しいものを見ると彼の精神が思い起こされます。
苦しみの中にいた数年間でさえ、彼は存在の美しさを信じることをやめませんでした。
私たちの想いを表すには、思い出だけでは足りません。Steveに会いたい気持ちでいっぱいです。
夫として、父として、Steveは私たちと共にいてくれました。その幸運に感謝します。
スティーブ・ジョブズ氏は、Appleの共同設立者の一人で、NeXTやピクサー・アニメーション・スタジオのCEOを歴任。1996年にNeXTをAppleが買収し、非常勤顧問としてAppleに復帰した。2000年にはAppleのCEOに就任。大規模なリストラやマイクロソフトとの業務提携、さらにiMacを発売 (のちに大ヒットを記録) するなど、傾いていた経営を立ち直すことに尽力した。
その後は音楽業界にも進出し、iTunesやiPodをローンチ。そして2007年には、iPhoneを発売。携帯電話、スマートフォンを再定義したiPhoneは毎年販売台数を伸ばし、世界一位の企業へと成長させる起爆剤の一つとなった。
2003年に膵臓癌と診断され、その後は肝臓だけでなく全身に癌が転移。2011年8月24日にCEOを辞任し、現在のCEOであるティム・クック氏が後任として就任し、自らは会長に就任した。「iPhone 4S」 の発表の翌日である2011年10月5日に、家族に看取られながら自宅で死去。56歳だった。
なお、スティーブ・ジョブズ氏の死去当時、Appleは追悼ページを公開している。同ページではスティーブ・ジョブズ氏への想いを語るメッセージがスクロールできる形で列挙されている。そちらもぜひ改めてご覧いただきたい。