今回は、Androidの最新ハイスペックタブレット2機種を比較します。
レノボのXiaoXin Pad Pro 2021と、シャオミのXiaomi Pad 5です。
それぞれSnapdragon 870、860を搭載しており、薄型フラットで高級感あるデザイン、ディスプレイ品質もサウンドも良好。
スペック観点でApple to Appleに比較するのであればXiaomi Pad 5 “Pro”が本当は良いのですが(それだと両方Snapdragon 870)、現状Pro版の方は中国版ROMしか出ていないため、実質選択肢には入りません。
また、後述するように価格も良い勝負なので(裏を返すとXiaoXin Pad Pro 2021がコスパ高めなのですが)この2機種で比較します。
スペック・価格比較
では、まずスペックと価格を比較しておきます。
スペックは下記の通りで、黄色いセルが”勝っている”方です。
(2021/12/5追記:上記widevineレベルは、Banggoodで販売されているXiaoXin Pad Pro 2021のグローバル向けカスタムROMの場合で、純正中国版ROMはwidevine L1です。そちらに焼き直すとL1になりますが、焼き直した場合は日本語やPlayストアは入っていないので、別途導入する必要があります。上記は、あくまでBanggoodで購入したままの状態で、日本語でGoogle系サービスを普通に使った場合の比較です)
スペックはXiaoXin Pad Pro 2021の方が高くなっています。パネルは有機EL、RAMはLPDDR5対応ですし、microSDスロットも搭載しています。
価格は2,000円差(後述)なので、スペックだけ見るとXiaoXin Pad Pro 2021一択なのですが、XiaoXin Pad Pro 2021はwidevineレベルがL3なので、Netflixの高画質再生ができません。Netflix視聴が必須の方は、Xiaomi Pad 5一択になります。
下記の通りクーポン適用後価格はいずれも4万円台後半です。
- レノボ「XiaoXin Pad Pro 2021」
- 商品リンク:Banggood
- クーポンコード:BGJP12A3(有効期限12/17)
- 価格(クーポン適用後):49,119円(送料・保証込)
- シャオミ「Xiaomi Pad 5」(256GB版)
- 商品リンク:Banggood
※必ずグローバル版である「他のバージョン」を選択してください。「CNバージョン」は中国版のため日本語が使えません。 - クーポンコード:BGJP12A4(有効期限12/17)
- 価格(クーポン適用後):47,187円(送料・保証込)
- 商品リンク:Banggood
Xiaomi Pad 5の方が2,000円ほど安いですが、XiaoXin Pad Pro 2021はその分スペックが高くなっています。
なお、Xiaomi Pad 5は国内版が発売されており、アマゾンの↓でも販売されていますが、1月下旬まで在庫がない状況です。国内版は128GBストレージで43,780円なので、256GB版で47,187円の上記グローバル版とコスパは変わりません。
つづいて、各機種の外観を見ておきます。
XiaoXin Pad Pro 2021 外観
まずはXiaoXin Pad Pro 2021の方から。ディスプレイは↓のように狭ベゼルで、何より有機ELの表示は非常に美しいです。
同梱物は下記の通り。USB Type-C to Aケーブル、USB Type-Cを3.5mmジャックにする変換ケーブル、microSDスロットピンです。
付属充電器は20wで、レノボロゴが刻印されています。
筐体は↓のように非常に薄いです。
また、背面はツートーンのメタルで、レノボロゴの刻印とDolby Atmosロゴがあしらわれており、フラットで高級感があります。
側面(縦持ちで底面)にはスピーカー2つとUSB Type-Cポート。DP Alt Mode対応なので外部ディスプレイ出力ができます。PCモードという、PCライクにマウスとキーボードで操作するのに最適化された機能も搭載しています。
上部にはもう2つのスピーカーと、指紋認証を兼ねた電源ボタン、microSDスロットがあります。
microSDスロットは付属ピンで開けます。中国版はSIM対応バリアントもありますが、グローバル版はWi-Fiモデルのみです。
底部には、キーボードカバーを装着できるマグネット端子。
重量は実測で484gでした。500gを切って11.5インチ、さらに薄いので、かなり軽く感じます。
Xiaomi Pad 5 外観
続いてはXiaomi Pad 5です。こちらは有機ELではありませんが、表示品質はクリアです。
厚さはXiaoXin Pad Pro 2021よりも1mmほど厚くなりますが、こちらも十分薄型。
底面にはUSB Type-Cポートと2スピーカー。こちらはUSB2.0なので、USB-C端子の転送スピードや映像出力ができるという点はXiaoXin Pad Pro 2021の方が上です。
上部には電源ボタンと2スピーカーです。
底面にはマグネット端子。
こちらもカメラ部は出っ張りがあります。
背面はシャオミのスマホでおなじみの加工。カメラ部から放射線状に反射線が入る、独特の高級感ある仕上げです。
外観比較
さて、両機種の外観を並べて比較してみましょう。
まずフットプリントですが、11.5インチのXiaoXinの方が、11インチのXiaomiよりも一回り大きくなっています。
背面のデザインは異なりますが、どちらも十分に高級感あるフラットデザイン。
厚みはXiaomi Pad 5の方が1mmほど厚くなっています。
これは互角です。どちらもデザインは、他のAndroidタブレットの追随を許さない高級感ある仕上げで、薄く軽量です。
表示品質
ディスプレイ表示品質ですが、XiaoXin Pad Pro 2021が有機EL、Xiaomi Pad 5が120Hzとそれぞれに優位点があります。
ただ、横並びでウェブを見たり動画を見たりしても、差はほとんど感じません。
XiaoXin Pad Pro 2021も操作は吸い付くようにヌルヌルとした動きですし(90Hzですからね)、Xiaomi Pad 5も美しい発色です。
どちらもDolbyサウンド対応ということで、スピーカー品質も差は感じません。
スピーカーで鳴らしても、十分迫力ある音が楽しめます。
ベンチマークスコア
さて、ベンチマークスコアですが、Geekbench 5では↓の上がXiaoXin Pad Pro 2021です。(下は昨年モデルのXiaoXin Pad Pro)
何度か計測すると、XiaoXinがシングルコアで1,000前後、マルチコアで3,000ちょっとといったところ。
対するXiaomi Pad 5は、シングルが700前後、マルチが2,600前後です。
処理性能は、Snapdragonの番号が高いXiaoXin Pad Pro 2021が勝っています。
また、XiaoXinの方はメモリ周りが非常に高速。LPDDR5とUFS3.1なので、↓のように読み書きいずれも相当なスピード。ストレージについてはXiaomi Pad 5もUFS3.1なので高速です。
結論
以上、ハイスペックな最新Androidタブレットの両雄を比較してきました。
パフォーマンス周りではレノボのXiaoXin Pad Pro 2021に軍配が上がります。XiaomiよりUSBバージョンが高く外部映像出力ができ、microSDにも対応して有機ELディスプレイ搭載です。
一方のXiaomi Pad 5の方も、体感速度もディスプレイ表示品質も全く引けを取らず快適でした。さらに、Xiaomi Pad 5の方はwidevine L1という超えられない壁的な優位点があります。(中国版はXiaoXinもL1です)
なので、Netflixを見ないならXiaoXin Pad Pro 2021、見るならXiaomi Pad 5となります。
というわけで、ハイスペックなAndroidタブレットが欲しい方は、ぜひチェックしてみてください。
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