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2021年に発売された家電のなかで、プロが「これは!」と思ったモデルは何なのか? 今回は100以上のアイテムを取材、あるいは実際に使ったという家電&デジタルライターの近藤克己さんにお願いし、3つのモデルを挙げてもらいました。12月に発売されたばかりのアイテムを含め、プロの目にかなった珠玉の品を厳選して紹介します!

 

【その1】充電式&防水なので入浴中にガンガン使える

フィリップス

ソニッケアー コードレスパワーフロッサー3000

実売価格1万4740円(税込)

高圧の水を噴射する口腔洗浄器。高圧洗浄デッキクリーナーからヒントを得たX型水流を採用。歯ぐきに沿う形の水流により、歯と歯ぐきや歯間の汚れを除去します。モードは1分間標準水圧がかかるクリーンモードと、1分半の間に一定間隔の強弱をつけた水圧で歯間移動のタイミングをガイドするディープクリーンモードの2つを用意。水圧の強さは3段階から選べます。ハンドル本体は防水加工をしており、浴室でも使用できます。

SPEC●充電時間:約8時間●使用時間:約3週間(1日1回1分使用した場合)●タンク容量:約250ml●強さ設定:3段階●搭載モード:クリーンモード、ディープクリーンモード●本体サイズ/質量(約):幅68×奥行68×高さ306mm/290g

↑X型の4方向に広がる水流で汚れを落とします

 

【近藤さんのオススメコメント】

充電式かつ防水なので、風呂場で使えるのが最大のメリット。だから、水が飛び散るのを気にせずガンガン使えるんです。今回は、新開発のクアッドストリームノズルによる「X型水流」で、電動歯ブラシや糸ようじでも届かない歯と歯茎の間の汚れもしっかり取れるのがイイ。実際に歯の隙間に当てて水流を噴射してみると、口の中が臭くなってきて……どれだけこの隙間に食べ物が詰まっていて、しっかり吹き飛ばしてくれたのかがわかります。毎日、風呂で顔を洗ったあとのわずかな時間で口の中がスッキリ。もう手放せません!

 

【その2】自動ゴミ収集機付きは目からウロコが落ちる思い

パナソニック

パワーコードレス MC-NS10K

実売価格7万2600円(税込)

掃除後のゴミを自動で収集するクリーンドックを新開発。掃除が終わるごとに、本体のフィルターケースにたまったゴミをクリーンドック内の紙パックに自動で収集します。これにより、スティック本体のゴミ捨てが不要になり、クリーンドックのゴミ捨ては月1回でOKに。ダストボックスを分離したことで、本体はスリムかつ軽量となり、手元にかかる重量も約0.45kgと軽く、軽快に操作できます。また、クリーンドックには微粒子イオン「ナノイーX」の放出デバイスを搭載。掃除後にスティックを戻すと、1日あたり約4時間「ナノイーX」が放出され、紙パック内に集めたゴミを除菌・脱臭します。

SPEC●充電時間:約3時間●運転時間:HIGH約6分、AUTO約10~15分●集じん容積:スティック0.05 L、クリーンドック0.8 L●サイズ/質量:スティック幅213×奥行130×高さ1030mm/1.5 kg、クリーンドック幅134×奥行282×高さ417mm/13.0 kg

↑掃除が終わったら、そのままヘッドをクリーンドック(充電台)にスライドさせればOK。すぐにクリーンドックが本体のゴミを吸い取ってくれます

 

↑クリーンドックの紙パックにゴミを溜めるしくみ

 

【近藤さんのオススメコメント】

スティッククリーナーに自動ゴミ収集機を付ける。このアイデアには、まさに目からウロコが落ちる思いでした。最近のサイクロンクリーナーは吸引力が強く、ゴミをしっかり吸い取るけど、そのぶん、ダストカップのゴミを毎回捨てるのが面倒。自動ゴミ収集機を付けることで、この面倒な作業がなくなるとともに本体が軽くスリムになり、掃除が大いにラクになりました。MC-NS10Kはサイクロン式ではないけど、そのスリムな形状からは想像できないほど吸引力は高い。ヘッドも「からまないブラシ」を採用していてお手入れがラクなので、毎日気軽に掃除ができるようになりました!

 

【その3】久しぶりに「買い替えたい!」と思わせる空気清浄機

ブルーエア

Blueair DustMagnet 

実売価格6万2700円~(税込)

ハウスダストの除去に注力し、開発された空気清浄機。ブルーエアの基幹技術「HEPASilentテクノロジー」を搭載するほか、同社史上初めてレッグパーツを設け、底面からも吸引する構造となっているため、特にハウスダストが溜まりやすいと言われる床上 30cmに効果を発揮します。新たに搭載された「DustMagnetテクノロジー」は、独自の渦状の気流と帯電されたプレフィルター、さらに上下2 か所の吸引口を組み合わることにより、アレルギーの原因となるペットの毛や花粉、ダニ・カビなどのハウスダストを効率的に除去。レッグパーツやテーブルトップを備え、インテリアに調和するデザインも魅力です。

SPEC●適用床面積:~30m2(18畳)●8畳当たりの清浄時間:約15分●風量31.3~4.9m3/分●消費電力5~22 W●1時間あたりの電気代:0.1ー0.6円(電気代 27円 / kWhで計算)●運転音:22-45 dB(A)●サイズ/質量(約):幅230×奥行230×高さ520mm/4.5 kg

↑側面2か所の供給口から渦状の気流を生み出し、効率的に空気中のホコリを捕らえます

 

↑テーブルトップを備え、小物を置けるのもメリット

 

【近藤さんのオススメコメント】

12月に発売されたばかりの最新モデル。空気清浄機にはさまざまなデザインがあれど、いずれも機械っぽさが残り、インテリアに溶け込むことなく部屋の真ん中にドン! と鎮座する状態が不満でした。そのイメージを一新したのが、この「DustMagnet」シリーズ。なかでも5240iと5440iはライトグレーのファブリック素材を採用し、北欧家具調に仕上がっています。上部はモノが置けるテーブルトップになっており、読みかけの本を置いたり、スマートフォンを置いたりと、サイドテーブルのように使えるものイイ! 空気清浄機は、その性能を実感しにくいものですが、ブルーエアの信頼感、小型なのに確実に微細な粒子を捕集する技術、そしてリビングに置いても違和感のないデザインで、久しぶりに「買い替えたい!」と思わせる逸品でした。

 

【教えてくれたのはこの方!】

近藤克己さん

1966年生まれ、福島県出身。生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。