Tony Iommi御大が悪性リンパ腫に罹り、治療のためイギリスのバーミンガムを動けないため、BLACK SABBATHの他のメンバー達がレコーディング場所をアメリカからバーミンガムへと移したと発表したのは去る1月27日のことでした。
そこでは既にTonyが2曲も新曲を書いて、その素晴らしさに皆感動しているとポジティブな話だったのですが、どうやらそうではなかったようです。
先日2月2日(日本時間2月3日)、ドラマーのBill Wardが自身のオフィシャルサイトとFACEBOOKで、「BLACK SABBATHのアルバムとツアーについて」の声明を電撃発表しました!
その内容は衝撃的なもので、実はBillはイギリスに渡っておらずロサンゼルスにいること、BLACK SABBATHの契約が承服しかねるものでサインできないと突っぱねてること、このままではレコーディングもツアーも参加できないかもしれないこと・・・などを激白してました。
それに対し、BLACK SABBATHの他のメンバーは翌日2月3日(日本時間2月4日)にBLACK SABBATHのFACEBOOKで共同声明を発表しました。
Billの長文の声明とBLACK SABBATHメンバーからの共同声明を訳しましたので、じっくりご覧下さい!
← Bill Wardオフィシャルサイトに掲載された声明文。
「Statement on Black Sabbath Album & Tour」
と題された長文の声明文には、現在までに131のコメントが寄せられています。
またBillのFACEBOOKの同内容の記事には1132のコメントが寄せられています。
「BLACK SABBATHのアルバムとツアーについての声明」
ロサンゼルス, カリフォルニア, 2012年2月2日SABBATHファン、同僚ミュージシャン、関係者の皆様へ
現時点で、私はぜひBLACK SABBATHのアルバムとツアーを一緒に進めたいだけなのだ。
しかしながら、”サインできる”契約書が作成されなければ、私は続けることができない。
“サインできる”契約書というのは、バンドのオリジナルメンバーとして私に対していくらかの尊厳と敬意を表する契約書だ。
昨年、私はTony、Ozzy、Geezerとともに誠意を持って熱心に働いた。そして11/11/11の日は再び誠意を持ってロサンゼルスの記者会見に臨んだ。
数日前、約1年間話し合いで解決しようとした後だが、別の”サインできない”契約書が手渡された。言わせて欲しいんだが、このことが私を一種の”待機状態”にさせてはいるものの、私はアメリカからイングランドへと発つための荷造りが済んで準備万端でいるんだ。
さらに重要なのは、私は本当にアルバムで演奏したい、そしてBLACK SABBATHとともにツアーに出たいってことだ。Tonyの病気のニュースとバンドがアルバム制作をイギリスに移すと分かってから、私はアメリカを発つ用意を始め、その準備が進む場所で毎日過ごしてきた。
これはある意味”課された(辛い)務め”を意味する。
それで私はイギリスでのレコーディングセッションで起こるであろうことを明らかにしようとしたところ、私は”冷遇”されていることに気がついてしまった (つけ加えさせてもらえば、これは初めてじゃない)。
やや仲間はずれにされている気分という私の推測は、今日時点でのことだ。
私が”サインできない契約書”にサインしなければどうなるのか全く分からない。私はうんざりして寂しい気持ちでいる。
というのは、私は(バンドで)プレイし(バンドに)関わりたいのだが、となると私がぐっとこらえなきゃいけないし、契約書にサインしなければいいことにはならないからだ。
もし私が現状通りで契約書にサインをすれば、私はロックミュージシャンとしての自分の権利、尊厳、そして責任を失う立場になるだろう。
私は自由、そして発言の自由を信じている。私はハードロック/メタルバンドで育ってきた。
私達は当時しっかりとしたものを持っており、正直かつ誠実に心から演奏していた。
私は誠実な心を持っており、組織の病弊からはかけ離れている。
私は偽りがなく正直で、公正かつ情け深い人間だ。もし私が(バンドから)交替させられたら、私はあなた方、愛するSABBATHファンの皆さんと向かい合わねばならない。
オリジナルBLACK SABBATHのラインナップが欠けた責任を、皆さんが私に負わせないように願っている。
咎め立てしなくとも、SABBATHへの私の忠誠心は完全なままであることを、私は皆さん全員に保証したい。ということで、私はあなた方の前に私の真実をお見せした。
「もしも」私が”サインできる”契約書を手にしたら喜んで前に進もう。
私は誰も失望させたくない。特にBLACK SABBATHとBLACK SABBATHのファンの皆さんには。
私がみんなを愛してることは誰もが分かってることだろう。
もしこの現在の状況が数人ばかりの欲望に成り下がってしまったら、ロックにとって悲しい日になるだろう。私の立場は強欲に駆られたものではない。私は強請の取引のように(金の)大きな分け前を求めて粘ってるんではない。
私は14年前にした再結成のことも含めて、バンドに対し私の貢献を解ってもらいたいし、熟考してもらいたいのだ。
前回のツアーのあと、私は不当な契約書には二度とサインしないと誓った。
私は自分と家族に対しいくらかの敬意を示す契約書、すなわち、BLACK SABBATHが結成した時から私がバンドにもたらした全ての事に対して敬意をはらう契約書を求めている。以上がこれまでのところの話だ。
元気で、強い気持ちを持ち続けてくれ。
皆さん一人一人を愛してます。Bill Ward
・・・。Bill、相当追い詰められてとうとう爆発してしまったという感じですね。
何よりもショックだったのは、BLACK SABBATHのメンバー全員がイギリスのバーミンガムに移動したと思ったら、Billは独りロサンゼルスに残ってるのが判明したことです。
声明文は”アメリカ・ロサンゼルス”としっかり場所を明記してるのが何よりの証拠です。
バンドの説明ではTonyに合流して、Tonyの家のスタジオでアルバム作りに取りかかっているとなってたのに、Billだけ置いてけぼりって・・・。
他のメンバーはBillがイギリスに行かないことに同意しちゃったということでしょうか?
そうなると、Billがロサンゼルスでのレコーディングの最中に他のメンバーと自分の扱いに差があると思うに至ったのも、何となく分かる気がします。
Geezer や Ozzy が Billのことをもう少し思いやってくれたら良かったのに。
そして、その疎外感はイギリスでのレコーディングでもっと強くなるということを確信してしまったが故、己の尊厳をかけてとうてい納得出来ない内容の契約書へのサインを拒み、レコーディングとツアーへの参加を保留する手段に出たということですね。
これはBill自身のBLACK SABBATHのメンバー生命をかけた、バンドメンバーおよびマネジメント側に対する最後通告です。
Billの真摯な訴えにどう答えるのか・・・。
バンドメンバーからFACEBOOKに発表された短い声明文は以下のとおりです。
← Billの声明にたいするバンドメンバーからの返答です。
BLACK SABBATH
私達は昨日、Billが現在のBLACK SABBATHの計画に参加することを公に断ったことをFACEBOOK経由で聞き、悲しんでいるところです…。
私達は彼抜きでレコーディングを続ける以外道がありません。
ですが、私達の扉はいつでも開けています…。
私達はTonyとともにまだイギリスに滞在しています。
新作の曲作りとレコーディングは順調に進んでいます…。
DOWNLOADで会いましょう!!!Tony, Ozzy and Geezer
2月3日(金) 午後7時16分(ロンドン現地時間)
えええぇぇぇ!! Billからメンバーに直接連絡なかったんですかーっ!Σ( ̄□ ̄;)
てか、ロサンゼルスに残ってるBillと誰も連絡しあってなかったってことですか?!
完全に3対1の構図になっちゃってますね(ToT)
それよりもなによりも、
「レコーディングはBill抜きで続けます」って…。
「DOWNLOADで会いましょう!!!」って!
Billの神経逆なで発言ですよ~(>_<)
一応ポジションは空けておくといっても、Billがほいほいと戻ると呑気に思ってるんですか?
そりゃいくらなんでも甘く考えすぎでしょう。
バンド側から真剣にアプローチしないとダメでしょうに。
Billの替わりのドラマーいれてDOWNLOAD出るつもりですか?( ´Д`)
新作で代理ドラマーが叩くのも許せないけど、DOWNLOADにBill抜きで出たらオリジナルSABBATH再結成じゃないし、詐欺じゃないですか・・・。
この時点でフェス出演発言はあまりにも迂闊すぎますよ。。。
Tonyの病気だって治療はこれから長く続くわけで、さらにBillの辞退発言、、、
この際、一回仕切り直しをした方がいいと思うんですが・・・。
Billに対してのファンのコメントは「Bill頑張れ!負けるな!応援する!マネジメントのバカ!」のオンパレード。
一方、メンバーに対しては「BillいなきゃBLACK SABBATHじゃねえ!BillいなかったらCD買わない!ライヴも行かない!」のコメントで溢れています。
本当にどうなるんでしょう?
オリジナルメンバーのBLACK SABBATHを観たいんです!
お願いします!