小学1年の妹(6)に暴行を加えて死亡させたとして大津市の無職少年(17)が傷害致死容疑で逮捕された事件で、少年と妹、母親の家族3人は今年4月から同居を始めていたことが5日、同市の児童相談所「大津・高島子ども家庭相談センター」への取材で分かった。
センターは4月以降、家庭訪問したり母親に話を聞いたりしており、「家庭内のトラブルはなかった」としている。
少年は大津市内の自宅で母親と妹の3人暮らしをしていたが、センターによると、母親が経済的理由などから2人の子供を育てることが難しい状況にあったため、少年は京都府内、妹は大阪府内の児童養護施設にそれぞれ預けられていた。
3人は4月から同居を開始。以降センターは家庭訪問のほか、母親から話を聞いたり、小学校に妹の状況を確認したりしていたが、その間に変わった様子や家庭内のトラブルは確認されなかったという。
ただ、7月21日未明に少年が妹を連れてコンビニエンスストアにいたことから、滋賀県警が同日朝にセンターに連絡。妹に目立った外傷などは確認されなかったものの、センターは今月4日に母親と面会して家庭の状況などを聞き取る予定だった。センターの担当者は「必要な対応は取っていたが、面会の日が早ければ、という思いもある」と話した。
少年は1日朝、妹が大津市内の公園のジャングルジムから転落したとして、近隣住民に119番を依頼。妹は病院で死亡が確認された。妹の全身には約100カ所の皮下出血の痕があったという。