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Intelでは第13世代CPUであるRaptor Lakeを2022年にリリース予定ですが、今回そのRaptor Lakeのデスクトップ版と見られるベンチマークが登場しました。

Raptor Lakeのベンチマークが出現

Intel Raptor Lake CPU with 24 cores and 32 threads spotted in a leaked benchmark – VideoCardz.com

Intelではハイブリッドアーキテクチャーを採用した第12世代CPUであるAlder Lakeが2021年11月から登場しましたが、2022年にはその後継モデルとなる第13世代CPU、Raptor Lakeの登場が予定されています。そんな、Raptor Lakeですが、デスクトップ向けモデルであるRaptor Lake-SのBAPCOベンチマークが出現しました。

24コア、32スレットを搭載。Gracemontは16コアに倍増

BAPCOベンチマークはBusiness Applications Performance Corporation consortiumの略で、PC用ソフトウェアの性能を客観的に評価する事が出来るソフトウェアを開発する事を目的とした非営利団体となっていますが、この団体に所属しているのはIntelで、実権もIntelが握ったベンチマークとなっています。そんな、ベンチマークですが、一時的にIntelの内部で試験を行ったRaptor Lake-Sの結果が一般公開がされるCrossmark’s Databaseに掲載されました。

 掲載がされたベンチマークの構成はデスクトップ向けCPUとなっており、マザーボードは試作という事でRPL-S ADP-S DDR5 UDIMM OC CRBと言うモノが搭載されていますが、このマザーボードのソケットはAlder Lake-Sと同様にLGA1700が採用されると見られています。

CPUの構成については、24コア、32スレッドと記載されています。現行のAlder Lake-S最上位モデルであるCore i9-12900Kでは16コア24スレッドで、内訳が8コアと16スレッドを発揮するP-Coreと8コア、8スレッドのE-Coreを搭載しています。一方で、Raptor Lake-SではP-Coreの数は8コアと16スレッドで変化なしですが、E-Coreが16コア16スレッドに倍増しており、これで合計が24コア、32スレッドとなるようです。

メモリーについては試作機にはDDR5 4800MHzが搭載されていますが、Raptor Lake-Sからは最大で5600MHzまで正式に対応する事が噂されていますが、現時点の試作機には搭載されていないようです。

ベンチマーク結果はES品という事で低いスコアに。

ベンチマーク結果については、まだES品の中でも初期段階であるES1であることからパフォーマンスを推し量れるものにはなっていません。

Processor Overall Productivity Creativity Responsiveness
Core i9-12900K 2,376 2,255 2,486 2,430
Ryzen 9 5950X 1,694 1,672 1,746 1,609
Raptor Lake 1,591 1,451 1,804 1,442

そのため、現行のCore i9-12900KやRyzen 9 5950Xと比べると劣っている面が多くあり、総合結果ではCore i9-12900Kに対して7割以下のスコア、Ryzen 9 5950Xに対しても9割程度のスコアになっています。

ちなみに、Ryzen 9 5950Xのスコアが非常に低く出ているのは、冒頭でも記載した通りBAPCOベンチマークはIntelが主になって作っているベンチマークのため、Intelに有利に働くようになっている可能性が非常に高いようです。そのため、各メディアが製品ベンチマークを行う際にもあまり登場せず、馴染みが薄いベンチマークとなっています。

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