KLARUSは今年10周年記念だそうです。なんかもっと昔からやってなかったっけ?って気もしましたが、NITECOREやFENIXも2000年代後半なので、そんなもんですか。
弊社の記録を漁ってみると、2013年にRSシリーズを始めたのが最初のようです。RSシリーズは個人的な印象がよくないのですが、創業期の無理な仕様という事情もあったのかもしれませんね。その後もクラルスは順当に成長し、5年前にはかなり高い評価を得るメーカーとなっていたように思います。
現在のアイデンティティは、デュアルスイッチ搭載による操作性の良さでしょうか。クラルスによるとこのスイッチは第5世代だそうですが、世代を重ねるごとに対応力が上がって利便性が増しているのは事実ですね。
そんなわけでKULARUSが記念モデルに選んだのも、デュアルスイッチ搭載機のK10となりました。「K」LARUSの「10」周年記念なのでK10、という素晴らしいネーミング。記念モデルに多い、切削少なめの綺麗なボディです。
材質はチタンと、アルミのRED/グリーン。チタンだけでいいような気もするんですが、せっかくのお祝いということで赤と緑も入れてみました。
チタンは流石の質感。丁寧にサンドブラストが掛けられていて、チタンの質感を楽しめます。僅かに質感の異なる中間部分は、アルミかもしれません。その場合は放熱や軽量化に有利です。
赤と緑はかなり綺麗です。レッドはややオレンジを含んだ明るいキャンディ・レッド。グリーンはブルー寄りのエメラルドグリーンです。特に緑に関しては、メーカーサイトの「ザ・アルマイトグリーン」よりよほど素敵です。
ついでに、テールスイッチも各カラーに合わせられているのも気が利いていますね。まあ、明言するまでもなく、これって多分クリスマスカラーですよね・・・?レッドはともかく、グリーンのイメージはクラルスにはありません。
デュアルスイッチは第5世代。以前がどうだったか細部は忘れていますが、基本操作としてはメインスイッチで点灯、モードスイッチで切り替え、モードスイッチの長押しでストロボ。GEN 5では、ストロボを発動させない「アウトドアモード」へ切り替えられる機種が増えたので、あまりストロボが好きでない方にもおすすめ。
照射関係は、さすがですね。技術的に安定期に入っているXP-Lシリーズなので、真っ白な照射を楽しめます。どのLEDも、出始めはあまり色味が安定しないというか、何らかの色味に寄ってることが多いのですが、非常に綺麗な照射です。そしてこのサイズで1200ルーメンはなかなかハッタリが効いています。
リフレクターは結構深くて、タクティカルより。ある意味では古典的かな。記念モデルということで、安定した性能を優先したのかもしれません。
ということで、照射範囲は狭め。撒き散らし過ぎないので良いのではないかと思います。広い照射が明らかに有効なのは、長時間の移動をするときぐらいで、普段使いならこれで十分でしょう。画像はLOWですが、手元足元には十分な明るさ。
ベースモデルはXT1C(2018)かと思うのですが、タクティカルに振ってるXT1Cよりもモード数も多く、LOWも明るめで使いやすい。人前で出してもオタクっぽくなく、(偽装として)こういうライトを忍ばせておくのも悪くないような気はします。性能や耐久性はタクティカルモデルに劣るものではないので、羊の皮を被った狼を気取れますよ。1セルライトとしては十分すぎるほどの性能と操作性をまとった記念モデル、いかがでしょうか。