グランドセイコーのSLGH005が、11月4日、スイスジュネーブ市テアトル・デュ・レマンで開催された2021年度ジュネーブ時計グランプリ(Grand Prix d‘Horlogerie de Genève)において「メンズウオッチ」部門賞(Men’s Watch Prize)を受賞した。
ジュネーブ時計グランプリは、2001年に創設され、ジャーナリスト、時計師、コレクターなど国際色豊かな時計スペシャリストにより構成された審査員チームが、毎年新作ウオッチを対象にジャンルごとの部門賞と大賞の「金の針賞」(Grand Prix de <L’Aiguille d‘Or>)を選出し表彰を行う催しである。時計業界の1年を締めくくる祭典であり、「アカデミー賞」にもなぞらえられている。今回の受賞により、グランドセイコーとしては、2014年度の「メカニカルハイビート36000GMT限定モデル」の「プティット・エギュィーユ」部門賞受賞に続き2度目の受賞を達成した。
受賞モデルは、時の本質に迫るべく匠の手によって組み上げられた革新的なムーブメントと、新たな思想に基づくデザイン、そして製造拠点周辺の大いなる自然からインスピレーションを得たダイヤルなど、グランドセイコーのブランドフィロソフィー「THE NATURE OF TIME」を体現したモデル。本モデルには、メカニカルハイビートムーブメント「キャリバー9SA5」が搭載されている。デュアルインパルス脱進機(高効率な脱進機)やツインバレル(二つの動力ぜんまい)を採用することにより、毎時36,000振動のハイビートでありながら最大巻上時には約80時間駆動を達成するとともに、独自の水平輪列構造によって薄型化を実現している。価格は、1,045,000円。
代表取締役社長内藤 昭男によるスピーチが紹介された。
「この度の受賞モデルは、あらゆる面で卓越した時計作りを追求する、グランドセイコーの飽くなき姿勢を体現しています。日本独自の哲学に基づくものづくりの伝統と、高品質の追求が、時計業界で最も名誉ある賞を賜りましたことを大変光栄に存じます」