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2022年にリリースされるハイエンドモデルの主力チップとなるSnapdragon 898。

来月初めにも発表される見込みのこの次世代チップのベンチマーク性能について有名リーカーのIce Univese氏が興味深い情報を投稿していました。

同氏によると、Snapdragon 898のGeenbench 5におけるベンチマークスコアはシングルコアで1200程度、マルチコアで3900程度になる、とのこと。

これ、現行のSnapdragon 888と比較するとどうなのでしょう。

以下の情報を見る限りでは、Snapdragon 888のGeekbench 5.3でのベンチマークスコアはシングルコアが1100ポイント程度、マルチコアが3600前後となっており、これと比較するとSD898の前チップからのベンチマーク性能の向上は1割未満、ということになります。

notebookcheckによるSD888のGeekbech 5.3ベンチマークスコア
NANOREVIEW.NETによるSD888のGeekbech 5.3ベンチマークスコア

過去のSnapdragon 800シリーズは世代にもよりますが大体1世代ごとに2割前後はベンチマークスコアがアップしていたので、これと比べるとSD888→SD898のCPU性能向上はかなり小幅、ということに。

もちろん、GPUなど他の面で性能が大きく向上している可能性もあるので、これだけでチップセット全体の性能を判断することはできませんが、ちょっと残念な気もします。

メーカーによるベンチマーク性能のバラつき

一方、、同一チップを搭載していてもベンチマークスコアには大きな差が出るケースもあります。

例えば以下は同じSD888搭載のXperia 1 IIIとGalaxy S21シリーズのベンチマークスコア:

Xperia 1 III (ドコモ版)のベンチマークスコア↓

Galaxy S21 (ドコモ版)のベンチマークスコア↓

Xperia 1 IIIのマルチコアは平均で3400~3500ポイントといったところですが、Galaxy S21では2900~3000といった感じで、両者の間には同じチップを搭載しているにもかかわらず1割以上のスコア差があります。

Ice Universe氏はGalaxy関連のリーク情報で有名な人物なので、今回の1200/3900というベンチマークスコアはGalaxy S22シリーズのものを参考にしている可能性も。

もしそうだとすると、SD898のSD888からの性能向上幅は2~3割、ということになりそうです。

ソース:TwitterGeekbench