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これは起亜自動車のデザイナーが描く、未来のフェラーリF40か?

フェラーリF40は、自動車のアイコンだ。今回、起亜のデザイナーであるマルセル セベスティアンが、現代のF40の非公式スケッチを描いてインスタにアップした!

カーデザイナーは、余暇をどのように過ごしているのだろうか?
おそらく車を描いて過ごしているのだろう。(笑)
少なくとも、起亜自動車のシニアエクステリアデザイナーであるマルセル セベスティアン氏の場合はそうだ。
「起亜スティンガー」のデザインプロセスなどにも携わったセベスティアンは、自身のInstagramアカウントで、「フェラーリF40」を、未来的にリメイクしたスケッチを公開している – もちろん、デザインは非公式なものだ。

「フェラーリF40」は、自動車界の伝説的存在だ。
1987年、創業者エンツォ フェラーリの指揮下で開発された最後のモデルとして発売され、完全かつ完璧なる成功を収めた。
当初予定していた450台ではなく、1987年から1992年にかけて1,315台の「F40」がマラネロの工場から出荷された。
当時の単価は最低でも44万4,000マルク(約3千万円)、現在ではメンテナンスの行き届いたものなら150万~250万ユーロ(約1億9,500~3億2,500万円)となっている。
478馬力の「F40」の特徴は、ピニンファリーナがデザインした折りたたみ式のヘッドライトと、リアの巨大な固定式ウイングだった。

古典的なフェラーリ レッドの代わりにブラック

マルセル セベスティアンは、このアイコンのスケッチに挑戦し、近未来的な「F40」を描き出すことに成功した。
このデザイナーは、フェラーリの伝統的な赤「ロッソコルサ」をやめて、黒の塗装を選んだ。
このスケッチでは、現代の「F40」を少し斜め後ろから見ており、トレードマークのリアウィングがはっきりと見えるようになっている。
セベスティアンが描いた「F40」には、縦に4つあるエアベントの代わりに、ウイングの側面に3つのエアベントがあるだけだ。
さらに興味深いのは、オリジナルの4つの丸いテールライトの代わりに、連続した帯状のライトが付いていることだ。

サイドのエアインテークは誇張されており、ホイールも同様である。
ホイールのデザインはオリジナルの17インチスピードラインホイールをベースにしているが、タイヤからは切り離されているように見える。
残念ながらフロントエンドのスケッチはないので、21世紀の「F40」がフリップアップヘッドライトを採用しているかどうかは想像にお任せしたい。
ここでもう一度、
「これはセベスティアンが遊びで描いた非公式なスケッチである」
ということを明記しておく。
くれぐれもフェラーリのニューモデルとは関係ないのでお間違えなく。(笑)
しかし、先日発表された「デイトナSP3」に続いて、フェラーリが「F40」へのオマージュをアイコンシリーズとして発表することになれば、これがデザインのヒントになるかもしれない。

他にもたくさんの素晴らしいスケッチがアップされているマルセル セベスティアンのインスタグラムはこちらをどうぞ。

今回のイラストはあくまでも、マルセル セベスティアンの余暇の?お絵描きに過ぎないが、プロの本物が考えると、こうなるのか、とちょっと面白い企画である。
こんなの生産化できないよ、とか、昔のほうが良かったなぁ、とかあまり真剣に考えず、さらっと、ふむふむと、あるいはニヤニヤと眺める、というのが正しい楽しみ方である。
せっかくだから、あなたも休日に、ちょっと描いてみてはいかがだろうか??

Text: Jan Götze
加筆: 大林晃浩平
Photo: Instagram/marcell_sebestyen