台風10号が三連休中に東日本接近のおそれ 連休後は台風9号にも注意
2021/08/06 07:30 ウェザーニュース
台風10号(ミリネ)は、今日8月6日(金)6時現在、沖縄・南大東島の近くを東に進んでいます。この先は北東に進み、三連休中に東日本に接近するおそれがあります。今後の情報に注意するようにしてください。▼台風10号 8月6日(金)6時 存在地域 南大東島の北北西約120km 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 東 15 km/h 中心気圧 990 hPa 最大風速 20 m/s 最大瞬間風速 30 m/s
8日(日)頃に東日本へ接近 大雨のおそれ
台風10号はこのあとは北東に進み、関東の南、伊豆諸島の近くを通り、日本の東の海上を進む見込みです。気象庁の予報では、8日(日)3時には八丈島の西北西にあって、中心気圧は985hPa、最大風速は23m/s、最大瞬間風速は35m/sと予想されています。暴風域を伴うほどに発達することは予想されていません。東日本や東北の太平洋側には湿った空気が流れ込みやすくなり、局地的に雨の強まるおそれがあります。関東から東北太平洋側にかけては雨量がまとまるため、大雨に注意が必要です。また、台風の進路に近い伊豆諸島では風も強まるため、飛ばされやすいものは室内へ片づけておくようにしてください。
台風9号は三連休明けに西日本接近のおそれ
中国大陸の華南にある台風9号(ルピート)は、6日(金)6時現在、ゆっくりと東北東に進んでいます。このあとは東シナ海に抜けて北東方向へ進み、三連休明けには西日本に接近するおそれがあります。▼台風9号 8月6日(金)6時 存在地域 華南 大きさ階級 // 強さ階級 // 移動 東北東 ゆっくり 中心気圧 992 hPa 最大風速 20 m/s (中心付近) 最大瞬間風速 30 m/sまだ来週に入ってからの予報円は大きく、進路が不確かな状況です。今後の最新情報に注意してください。※予報円の大きさは勢力ではなく進路の不確実性を示します。
台風11号は大きな影響がない見込み
昨日15時に台風10号と同時に発生した台風11号(ニーダ)は、日本の東の海上を北上しています。このあとも日本の東を北上して、進路を東に変えながら勢力を落とす予想で、日本への直接の影響はありません。
8月に入り、3つ連続で台風発生
8月に入って早々に台風が3つ連続で発生し、11号で今月3つめの台風発生となりました。8月の台風発生数の平年値は5.7個で、1年の中でも最も発生が多い時期です。夏の台風はジェット気流の影響を受けづらく迷走することが多いため、進路の情報にはいっそうの注意が必要です。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。台風9号の名前「ルピート(Lupit)」はフィリピンが提案した名称で、「冷酷な」という意味の言葉からとられています。台風10号の名前「ミリネ(Mirinae / 미리내)」は韓国が提案した名称で、「天の川」のことをさす言葉からとられています。台風11号の名前「ニーダ(Nida)」はタイが提案した名称で、女性の名前からとられています。