Fleet(フリート)は長く続かなかったが、Twitter(ツイッター)のプロダクトチームは同社の音声ルームであるSpaces(スペース)に新たな要素の追加という点で減速したりはしていない。同社は2020年に限定テストでClubhouseのコピーであるSpacesを導入し、5月に少なくとも600人のフォロワーを抱える人へと同サービスの提供を拡大した。
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そしていま、TwitterはSpaceのホストが共同ホスト2人を加えることができるようにする。共同ホストは招待システムを通じて参加できる。Spacesではメーンのホスト1人、共同ホスト2人、そして最大10人のスピーカーが利用できるようになる。共同ホストはスピーカーのリクエストを調べたり、スピーカーに声をかけたり、Space 内にいる人を追い出したりできるため、モデレーション業務がより管理しやすいものになる。
making it easier to manage your Space…introducing co-hosting!
– hosts have two co-host invites they can send
– the table just got bigger: 1 host, 2 co-hosts, and 10 speakers
– co-hosts can help invite speakers, manage requests, remove participants, pin Tweets and more! pic.twitter.com/s76JFbhTL2— Spaces (@TwitterSpaces) August 5, 2021
Fleetがなくなり、SpacesはTwitterアプリのメーンフィード上で現在使用できる唯一のライブ機能だ。InstagramのStoriesをそっくり真似ているそのバーチャルのルームは、Twitterがユーザーに最初にチェックして欲しいものへと目を移している。Twitterはまた、Spacesを見つけやすくす専用タブの展開も開始し、リアルタイムにライブ音声ルームが中央部分に表示されるようになっている。
Clubhouseの爆発的な勢いを目の当たりにし、数多くの大手アプリがライブ音声チャットルームを自社プラットフォームに取り込んだ。6月にSpotifyは最大1000人が参加可能な音声イベントを開催できる独立アプリGreenroomの提供を開始した。もちろん、Facebookも6月にLive Audio Roomsという独自のライブ音声ルームを立ち上げた。音声ベースのチャットではすでにリーダーであるDiscordは3月にClubhouseのような独自イベントチャンネルを追加した。TwitterはSpacesでトレンドを踏襲したが、Fleetsと違って同社は比較的新しい機能であるSpacesのサポートを継続する計画のようだ。
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カテゴリー:ネットサービス
タグ:Twitter、Twitter Spaces、音声ソーシャルネットワーク
画像クレジット:Twitter
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(文:Taylor Hatmaker、翻訳:Nariko Mizoguchi)