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 橋本環奈(22)、上白石萌音(23)のダブルキャストと、ジブリ作品ということで注目を集めている舞台『千と千尋の神隠し』のチケットは、12月18日に一般販売されると即日完売した。S席1万4500円という強気の価格設定に一部演劇関係者の間から「セールスは苦戦するのでは…」という声も漏れていたが杞憂に終わった。2月に開幕される帝劇でのチケットが手に入らないファンは、4月以降の大阪や福岡、札幌や名古屋公演に流れていくのではとも、芸能関係者は分析している。

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 チケット完売について演劇関係者は、「やはりジブリの宮崎駿作品という題材が興味を引いたということでしょうね。アニメを見ていれば『舞台も観たい』と思うのは当然でしょう。そして、橋本と上白石のダブルキャストと、菅原小春、夏木マリら脇を固めるキャスティングの存在も大きいでしょうね。演劇ファンならずとも”1度は観てみたい…”と思わせる要素が満載ですから」と解説する。

 この舞台のリハーサルは12月半ばから、帝国劇場の稽古場でスタートしたのだが、芸能関係者の間で、橋本の”ある異変”が話題になっている。それは “アルコール断ち”を敢行し、長期の舞台公演に備えて体調管理を徹底しているというのだ。

■橋本が行きつけのバーの常連客は「ここ数週間来ていない」と証言

 筆者も橋本のスケジュールを知る限り追ってみたのだが、彼女が定期的に顔を出すと言われている都内にある会員制のバーにも”ここ数週間顔を出していない…”と、常連客のひとりは証言してくれた。

 また、橋本の”定点観測”を続ける週刊誌カメラマンに彼女の最近の行動を確認してみても、”リハが終わると寄り道もすることなく、サッと帰りますョ”という返事が返ってくる。

 芸能プロ関係者からもこんな情報が寄せられた。

「橋本は年齢が近い上白石萌歌(21)とか萩原利久(22)のような若い役者連中を集めて定期的に”定例会”みたいなものを開いているんですが、メンバーたちには”しばらくの間、会合は開けない…”とLINEしているようです。女優として数カ月後に大きな仕事を控え、橋本なりに心に秘めるものがあるのではないでしょうか」

 この証言にもあるように、約2カ月後に控えた大きな舞台は、橋本に想像以上のプレッシャーをかけていることだけは間違いないようだ。

■演出家は「初舞台だから」という言い訳を許さない厳しい人物

 橋本の”アルコール断ち”について、こんな証言をする演劇関係者もいる。

「今度の舞台は、演出が『レ・ミゼラブル』等で世界的に有名なジョン・ケアード(73)氏が担当しますが、劇中に歌唱シーンはないストレート・プレイになっています。それでも舞台の発声に関しては高いクオリティが要求されます。ケアード氏は”今回が初舞台だから”という言い訳を許さない、舞台演劇の難しさをしっかり叩き込む人物ですから、それも橋本のプレッシャーのひとつであることは間違いないでしょうね。テレビや映画とは全く違った舞台特有の発声方法は舞台役者でも日頃の訓練が必要なものです。それが初舞台という橋本に大きくのしかかっているのでは………」

 気になる橋本のリハーサルの様子も聞いてみた。

「台詞の長さに苦労しているようですね。テレビや映画の現場では”台詞をしっかり入れてくる”と評判の橋本ですが、今回は”台詞を落としてしまう”……つまりセリフが全く出てこないこともあったようで、スタッフに”すみません、もう1回やらして下さい”と頭を下げまくっているようです。『千と千尋』ですから日本語を話せないケアード氏から、台詞そのものに関する注文がつくことはほとんどないようですが、場面ごとの表情や動きにガンガン指示が飛んでくる。ケアード氏の演出は一瞬たりとも気が抜けません」(芸能プロ関係者)

 この世界的な演出家との”内なる戦い”が終われば、次は同じ千尋役を演じる上白石との”演技比較”の戦いが待っている。橋本には打ち上げでの”かんぱ〜い!”を励みに大女優になる道を完走を目指してもらいたい。

(芋澤貞雄/芸能ジャーナリスト)