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 東京の京王線の電車内で起きた刺傷事件で、逮捕された男が、犯行前の行動について「『ジョーカー』が出てくる映画を改めて観て、悪のカリスマだと思ったと供述していることがわかりました。

 服部恭太容疑者(24)は福岡市の会社に勤務していましたが、今年6月に客とのトラブルが原因で退職し、「多くの人を殺して死刑になりたい」と犯行を決意したということです。その後、各地を転々としていましたが、神戸市のホテルに滞在していた際の8月ごろの行動について「自分のスマホで『ジョーカー』が出てくる映画を改めて観て悪のカリスマだと思った。『ジョーカー』に憧れていた」と供述していることが捜査関係者への取材でわかりました。

 「ジョーカー」は次々と殺人を行うアメリカ映画の登場人物で、服部容疑者は「ジョーカー」に似た服を、およそ20万円で購入し犯行に及びました。服部容疑者が「ジョーカー」の映画鑑賞などを通じ殺意を強めていったとみられ、警視庁は詳しい経緯を捜査しています。