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間もなく新型308が上陸するが、2013年に登場して以来高い評価を得てきた現行モデルの素晴らしさを再確認してから新型のテストに備えたく、特別仕様車プジョー308SWロードトリップをワインディングへ持ち込んだ。

プジョー308をはじめ、シトロエンC3、メルセデス・ベンツAクラス、VWゴルフ、アウディA3、BMW1シリーズ、アルファロメオジュリアなどなど群雄割拠な魅力あふれるこのセグメント。
今や、機能面での信頼性は高く、フランス車はイタリア車はドイツ車に劣る、などということは気にする必要はない。

幅広いユーザー層を持つこのセグメントにおいて、今や選択する際のポイントは「スタイリングの好み」と「経済性」ではないだろうか。

スタイリングについては先代の307から大きく変わり、クセのない万人受けするシャープなデザインで日本での販売も好調に推移した。
先代の307SW

トータルの燃費はメーター表記で18.1㎞/ℓだった

エンジンの素晴らしさには正直驚かされた。たったの1.2リッター、しかもディーゼル。車重が1,380キロと比較的軽いこともあるにせよ、ガソリンエンジンと同じ感覚でアクセルを踏めば必要なパワーが得られ、回しても音を上げない。下り坂ではエンジンブレーキがうまく使えるから峠道が苦手な人でも安心で、ディーゼルの良さをフルに活かした名機と呼びたくなるエンジンだ。

サスペンションは比較的柔らかめのセッティングでしっかりストロークして凸凹をいなしていくタイプ。
プジョー独特の小径ステアリングがもたらす運転の楽しさをワインディングで満喫した。

結論:
極めて経済性の高いプジョー308SWは小さい子供を持つファミリーにはうってつけのクルマだ。ライバルの中でもトップクラスで、スタイリングと乗り心地の好みで決めればよいということが確認できた。
敢えてVWゴルフをベンチマークとするなら「肩を並べるレベル」だと言って間違いはない。「ゴルフイーター」なのか?という言葉はもはや不要だと思った。

ハンドルの上からメーターを見る独特のレイアウト。
シートは「ROAD TRIP」のタグがついたお洒落なスポーツシート。掛け心地の良さはプジョーならではの疲れ知らずだ。
唯一残念なのがリアシート、足元が狭く、大人の遠出には不向き。
タイヤはミシュラン プライマシー4の205/55R16で、308SWの軽やかで路面情報を的確に伝え、そして信頼性の高いハンドリングに寄与している。

一足早くドイツからレポートが届いているが、新型308の上陸が楽しみでならない。

Text&Photo:アウトビルトジャパン