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この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「Salesforce.comもRPAに参入へ、RPAベンダのServicetraceを買収で。MuleSoftと統合」(2021年8月5日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。

 Salesforce.comは、RPAベンダのServicetraceを買収し、2018年に買収したMulesoftの一部とすることを発表しました。

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 Servicetraceは、ソフトウェアがあたかも人間のようにアプリケーションを操作することで、さまざまなアプリケーションの操作や連携を自動化する、いわゆるRPA(Robotic Process Automation)を提供するソフトウェアベンダです。ビジネスプロセスの自動化やテストの自動化などを実現します。

 MuleSoftは、さまざまなクラウドサービスやソフトウェアに対して接続可能なコネクタを備えており、エンタープライズ向けのデータ統合やサービス統合などをAPIベースで実現するサービスを提供します。

 このMuleSoftにServicetraceを組み合わせることで、これまでMuleSoftでは対応していなかった企業内の独自アプリケーションやレガシーアプリケーションなどとのデータ統合が可能になり、さらにビジネスプロセスの自動化の幅も広がると考えられます。

 結果としてSalesforce.comが提供するさまざまなサービスにおいて、より幅広いアプリケーションやデータの連携を実現できるようになるでしょう。

 RPA市場には、SAP、Oracle、マイクロソフトなど大手ソフトウェアベンダがすでに参入し、本格的な競合をはじめています。Salesforce.comも今回のServicetrace買収により、その競合に加わることになります。