2020年初めに公開された「-」という名前のJavaScript/TypeScriptパッケージが、これまでに約72万回もダウンロードされているそうだ。パッケージは三つのファイルから構成されているものの、ほとんど中身のないものとのこと。中身のないこの 「-」を使用している他のnpmパッケージは50個以上存在しているという。しかし、それらを見ても「-」が必要なものではないという。元記事では「-」が約72万回のダウンロードを記録した理由として、npmコマンドを入力するときの誤入力にあるのではないかとしている(BLEEPING COMPUTER、秋元@サイボウズラボ・プログラマー・ブログ)。
例えば、「somepackage」というnpmパッケージをインストールする場合、「npm i somepackage」というコマンドを実行する必要があるが、このときのフラグ指定時に本来「npm i -someFlag somepackage」と打つべきところを「npm i – someFlag somepackage」とスペースを入れて実行してしまったことにより、「-」がインストールされてしまい、その状態でパッケージを作って公開してしまったものが50個以上存在するのではないかとしている。なお、過去記事でも類似する事例が報告されている。
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