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 鹿児島県のトカラ列島近海では、4日から地震が相次いでいて、これまでに170回以上発生しています。

 トカラ列島近海では地震が相次いでいて、鹿児島県十島村の悪石島などでは、体に揺れを感じる有感地震が6日午後5時までに35回、4日からの合計は173回に上っていて、最大震度は4です。役場によりますと、悪石島の住民ら76人にけが人はいませんが、相次ぐ揺れに不安な日々が続いています。

悪石島 民宿あおば 坂元勇さん
 「音がドーンとして、突き上げるような強い揺れもある。夜が心配でなかなか熟睡できない。いつでも避難できる準備だけは整え、地震が終息するのを期待するしかない」

 鹿児島大学で地震を研究する井村隆介准教授は、同じ十島村で噴火を繰り返している諏訪之瀬島の火山活動や、山梨や和歌山で震度5弱を観測した今月3日の地震と関連はないとしています。

 ただ、トカラ列島近海では、数年おきに断続的に多発する「群発地震」が起きているとし、揺れへの備えや注意をするよう呼びかけています。

鹿児島大学(地震地質学) 井村隆介准教授
 「山梨や和歌山の地震が関係しているということは全くない。(今後)震度5弱くらいは起こるかも知れない。揺れた瞬間に落ちてくる、倒れてくる、動いてくるものに挟まれないよう、体を守ることが大事」