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2021年10月06日17時11分


台湾の邱国正国防部長(国防相)=2019年8月、台北(AFP時事)

台湾の邱国正国防部長(国防相)=2019年8月、台北(AFP時事)

 【台北時事】台湾の邱国正国防部長(国防相)は6日、軍事的威圧を強める中国について「台湾を全面侵攻できる軍事能力を2025年に完備する」との見解を示した。立法院(国会)の委員会予算審査で、中台情勢などについて報告した。

中国に自制呼び掛け 軍用機の進入急増で―台湾総統

 邱氏は質疑の中で、「私が40年前にこの道に入って以来、目下の情勢は最も緊張している」と強調。その上で、「中国共産党(中国)は既に台湾への侵攻能力を備えているが、(高い)コストを払う必要がある。25年にはコストが下がり、全面侵攻できるようになる」と述べた。
 国防部(国防省)の報告書では、中国が強襲揚陸艦を増配した場合「台湾の防衛にとって重大な挑戦になる」と指摘。同部は防衛力強化に向け、各種ミサイル配備に重点を置いた特別予算として、約2400億台湾ドル(約9600億円)を確保したい考えだ。