ソフトウェア開発者のアレックス・ボールドウィン氏は、いかにしてVimが30年間愛され続けたのかについて解説しています。
ボールドウィン氏は、Vimが使われ続ける理由と考えられる点をいくつか挙げています。
1.マウス不要
例えば、メモ帳のような典型的なモードレスエディターでは、テキストの入力という1つのモードだけが使用可能ですが、
Vimでは入力モードやノーマルモードなどの複数のモードがあることにより、キー入力を単純な文字入力だけでなく、
カーソル移動や行削除といったさまざまな機能に使用することができます。
「この機能がキーボードと心を画面上のコードと同期させます」とボールドウィン氏は述べています。
開発者は多くの時間をテキストの入力に費やしているので、テキスト入力を中断するマウス操作のような余計なプロセスはすべて、
スムーズな仕事の妨げとなる可能性があるとボールドウィン氏は指摘。
「ほとんどの開発者は効率化が大好きなので、多くの開発者はキーボードに手を置いたまま仕事をしたいと考えています。
これにより、時間が節約され、集中力が維持され、最終的に優れたソフトウェアを生み出せるようになります。
Vimチームは何十年にもわたってユーザーにとっての本当に必要なメリットを理解し、
その競争上の優位性を保つように製品を形作ってきました」とボールドウィン氏は述べています。
2.強力な「.(ドット)」コマンド
Vimでは、ドットを入力するだけで直前の変更を繰り返すことが可能です。
ボールドウィン氏は「単純なマクロに見えますが、これは複雑なテキストの入力中に効果を示すことがあります」と述べています。
3.Vim-Easy Motion
Vim向けに提供されているプラグイン「EasyMotion」を使用すると、以下のように各単語の先頭の文字が赤くハイライトされます。
この状態で、ハイライトされた文字を入力すると、カーソルをその場所に移動させることができます。
テキストエディタ「Vim」が30周年を迎える
https://gigazine.net/news/20211105-vim-30th-anniversary/