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12月7日、女性向け携帯恋愛シミュレーションゲーム『花宵ロマネスク』のファン感謝イベント「花宵ロマネスク 君に逢ひし刻2008 さざんかの昼、柊の夜」が東京・新宿の東京厚生年金会館大ホールにて開催された。

昼夜2回にわたって公演が行われたこのイベントでは、宝生菫役の鈴村健一さんが進行役をつとめ、宝生綾芽役の緑川光さん、城崎ともゑ役の保志総一朗さん、宝生桔梗役の諏訪部順一さん、宝生葵役の遊佐浩二さんが出演。クリスマスツリーが飾られた華やかなステージでは一足早い「聖夜」が演出され、朗読劇やトークショー、新作映像の上映などが行なわれた。今回は夜公演の模様をお届けしよう。

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名家「宝生」の子息たちが勢ぞろい!

ステージ中央に設けられた大階段から登場した緑川さん、鈴村さん、保志さん、諏訪部さん、遊佐さんのキャスト陣。最初の挨拶では諏訪部さんが「今日はどんなナイトになると思う? 俺はこう思うね!」と突然歌い出して観客から笑いを取ると、司会の鈴村さんから「ネタを仕込むのはやめてください(笑)」とツッコミが入る。さらに衣装と髪型をワイルドに決めた諏訪部さんは「ウルフ」と命名され、イベント中はその名前で通すことに。

やがて朗読劇がスタートし、夜の部では桔梗と葵をメインにしたオリジナルストーリーが展開。クリスマスに向けて買い物に繰り出す2人。無理やり連れ出された様子で「イケメン理事長の仕事って何だよ」とぼやく葵に「荷物もちです♪」とすかさず答える桔梗たちの軽妙なやりとりが笑いを誘う。しかし華やぐ街から流れてきたピアノの音色が桔梗の心に影を落とし、さらに2人は不思議な鈴の音を聴くのだった。「変わるもの、変わらないもの」という言葉に迷う桔梗と葵に、綾芽、菫、ともゑも絡んでいく。やがて訪れたクリスマス・イヴの夜、5人は鈴の音に導かれ、小さな奇跡を目にすることになる……。クリスマスならではの幻想的なストーリーのなかにもコメディタッチで会話が繰り広げられる場面もあり、観客を楽しませるドラマに仕上がっていた。

甘いささやきに酔いしれる「LOVE MESSAGE」

そして各コーナーの合間に行なわれた「LOVE MESSAGE」では、各キャラクターが「先生」(ゲームの主人公、つまり会場に集まった皆さん)に向かって愛の言葉を投げかける。

「お前を不安にさせることはしない」(菫:鈴村さん)

「先生のことを考えると胸がドキドキってしちゃう」(ともゑ:保志さん)

「こんなに私を困らせるのは貴女だけです」(桔梗:諏訪部さん)

「もっと俺を夢中にさせて」(葵:遊佐さん)

「ずっとそばにいたい」(綾芽:緑川さん)

『花宵』ならではの雰囲気たっぷりのセリフ回しで、最後に全員が「愛してる」とささやくたび、会場から黄色い歓声が巻き起こっていた。

続いての特報コーナーでは、来年3月26日にリリースされるPS2版『ラブルートゼロ KissKiss☆ラビリンス』や、来年1月9日に放送がはじまる携帯恋愛シミュレーション『クラノア』のWebラジオ「クラノア放送委員会」など最新情報を映像で紹介。「クラノア放送委員会」からはパーソナリティをつとめるナナ役の下野紘さんからのメッセージも公開された。また当日に配信がスタートした『花宵ロマネスク2 王子様といばらの冠』のPVが上映されると、原作者・加藤千穂美さんとドラマCDで主人公の桐原珠美を演じた前田愛さんのビデオメッセージや、宝生紫陽役の平田広明さんと宝生蓮太郎役の小野大輔さんも映像で登場。合作のビデオメッセージを披露して会場を盛り上げた。

1日限りで復活「復刻!ラヂオ花宵ロマネスク」

次のコーナーは「復刻!ラヂオ花宵ロマネスク」。今年4月まで放送されていた『花宵ロマネスク』のWebラジオ「ラヂオ花宵ロマネスク」が今回のイベントで1日限りの復活!ということで、パーソナリティーをつとめる鈴村さんに、緑川さんら4人がゲストで参加。

「あなたの知らないロゴスな世界」は、ロゴスに呪われているとしか思えない体験を紹介するコーナー。「なぜか自分の後ろに長蛇の列ができる」というロゴスでは「お店側から見れば素晴らしい才能」と褒める諏訪部さんに「でもトイレでは困るよね」と返す遊佐さん。「ファミレスでカフェラテを飲もうとするとミルクだけが切れている」というロゴスでは、自動販売機について「紙コップが横に倒れて出てきたことがあって……」と遊佐さんが言うと、「飲み物が先に出てきた」(保志さん)、「氷が大量に出てきた」(鈴村さん)と出演者からのエピソードが続出。結果的にはお悩み解決とはいかなかったがトークは大いに盛り上がり、最後はお約束の「ロゴス! 解放~」で締めくくった。

「心理テスト」のコーナーではリスナーが考えたオリジナルの心理テストに出演者が挑戦。質問に対してリアクションを選ぶというルールなのだが、「マラソン大会で、あなたと同じペースの人に対して何をする?」という質問では、昼の部での心理テストで“過激派”と評された緑川さんは「転んだフリをして眉間にパンチ!」を選択。遊佐さんも同じ答えを選び、諏訪部さんは「ゴールしたら“最高の一言”を言う」、保志さんは「もう限界だ、このレースで引退しよう」。実はこの質問の答えは「このイベント中にあなたが考えている行動」だと鈴村さんから明かされると、保志さんへ「引退しないで~」と観客から声援が送られるという一幕も。

そして会場では配信されたばかりの『花宵ロマネスク2』から、声優陣による生アフレコも実施。イベントのために書き下ろされたプロローグ部分のストーリーとなり、ロゴスから解放され穏やかな日々をすごす綾芽たちの姿が描かれる。そんな彼らの前に現れるのは季節外れの転入生。会話のなかに登場する柾木湊、長谷川涼平という新キャラクターたちは、今後どのように宝生家に関わってくるのだろうか。新たな物語の幕開けを期待させるアフレココーナーとなった。

最後の挨拶では「皆さんの後押しで過激発言を連発しましたが、皆さんを殴るということはありませんので安心してください(笑)」と言葉をかける遊佐さん。過激派を貫く緑川さんは「『花宵』が愛されていてとても嬉しく思います。僕は遊佐くんと違って、ほんのり優しく殴りたいです(笑)」。イベント中「ウルフ」と呼ばれ続けていた諏訪部さんは「またこうやって皆とセッションしたいね。サンキュー!」とワイルドにコメントして会場を爆笑させると、保志さんは「これからも『花宵』の世界を楽しんでいただきたいです」と挨拶。そして鈴村さんが「皆さんのおかげでここまで来ることができました。これからも応援よろしくお願いします」と締めて幕となり、カーテンコールでは出演者5人が再び登場すると、手にした薔薇を客席に投げ入れるという演出でイベントは終了となった。

ちなみに今回のイベントはDVD化されることが決定しており、2009年4月22日の発売を予定している。

DVD『花宵ロマネスク 君に逢ひし刻2008~さざんかと柊』商品情報

2009年4月22日発売予定
価格:6,930円(税込)
販売元:セルピュータ