iPad上で動作するSwiftの開発環境「Swift Playgrounds 4」を使って作られた最初のアプリが、App Storeで公開されたことがわかりました(9to5Mac)。
Cephalopod Studioによって作成されたこのアプリは、「ToDon’t」と呼ばれ、やるべきことではない項目が毎日ランダムに追加されるユニークなTODOアプリです。やらない事をチェックすることで楽しみながら生産的な気分になれるという効用があるそうです。
Cephalopod StudioはiPadでSwift Playground 4を使用し、このアプリを開発するプロセスを紹介したブログ記事を公開しています。開発者のMatt Waller氏は、Swift Playgrounds 4の開発効率の高さや機能の多さを称賛し、ゼロからアプリ開発を開発するのに費用がかからず、ちょっとしたアプリを作成したいときに最適なツールだと評価しています。
反面、開発ツールとしては最初のバージョンで、あらゆる機能が完璧というわけではなく、アプリ内課金のテストに苦労し、CloudKitの使い勝手の改善や、ビルトインのGit、デバッグプロセスの改善なども要求しています。
Macを使用したアプリ開発をSwift Playgrounds 4にすぐに置き換えられるというものではなさそうですが、Macが使えない環境や、iPadのみを所有しているユーザーでもアプリを開発できるようになったことで、アプリ開発の裾野がさらに広がることになりそうです。