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Steve Jobs(スティーブ・ジョブズ)氏やBenjamin Franklin(ベンジャミン・フランクリン)、Leonardo da Vinci(レオナルド・ダ・ヴィンチ)などの人生を描いた伝記作家Walter Isaacson(ウォルター・アイザックソン)氏が、今度はElon Musk(イーロン・マスク)氏の人生とキャリアを記録することに取り組んでいる。Tesla(テスラ)のCEOは、米国時間8月5日のツイートでこのプロジェクトを発表した。

マスク氏は、アイザックソン氏が取材のため「これまでに数日間」自分とずっと一緒にいたと述べたが、その後、自叙伝をいつか出す可能性もまだあると付け加えた。この本がいつ発売されるのか、またこのプロジェクトがどれだけ進んでいるのかは不明だ。アイザックソン氏は、スティーブ・ジョブズ氏の伝記(タイトルはふさわしい「Steve Jobs / スティーブ・ジョブズ」)を2年以上かけて執筆し、同氏の仲間や同僚100人以上へのインタビューも行った。

マスク氏は何冊もの本の題材となってきたが、アイザックソン氏は同氏のストーリーをこれまでに書きつづってきた著者の中で、最も知名度の高い伝記作家だ。アイザックソン氏は現在テュレーン大学の教授を務めており、以前はAspen Institute(アスペン研究所)のCEOやCNNのCEOを務めていた。同氏は、2014年に開催されたTechCrunch Disruptのステージにも登場している。

マスク氏の人生とキャリアについての他の書籍には、同氏がインタビューに参加したAshlee Vance(アシュリー・バンス)氏による2015年の伝記「Elon Musk:Tesla, SpaceX, and the Quest for a Fantastic Future / イーロン・マスク 未来を創る男​​」、Ed Niedermeyer(エド・ニーダーメイヤー)氏の「Ludicrous:The Unvarnished Story of Tesla Motors(馬鹿げた話:テスラモーターズの真のストーリー)」、そして、2021年8月に発売されたTim Higgins(ティム・ヒギンズ)氏の「Power Play:Tesla, Elon Musk, and the Bet of the Century(パワープレー:テスラ、イーロン・マスク、世紀の賭け)」などがある。

マスク氏とヒギンズ氏は「Power Play」の中で、マスク氏とApple(アップル)のTim Cook(ティム・クック)CEOとの間で交わされた特に辛口のやりとりを記述した部分について、一時議論をしたことがある。ヒギンズ氏が著書の中で説明したこの会話は、2016年にクック氏がテスラの買収に興味を持ったとされることをめぐって交わされたもの。ヒギンズ氏によれば、マスク氏はクック氏に対し、興味はあるが、マスク氏がAppleのCEOに就任することが条件だと伝え、クック氏は「F—you(ふざけんな馬鹿野郎)」と答えたという。

マスク氏はツイートの中で、クック氏とは話したこともなければ、メールなど書面でやりとりしたこともないと主張した。これに対してヒギンズ氏は、この逸話は、当時のマスク氏の会話を聞いたという人たちが語ったものだと答えた。さらに同氏は、マスク氏にはこの逸話についてコメントする機会が何度も与えられたが「彼はそうしなかった」と付け加えた。

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カテゴリー:その他
タグ:イーロン・マスクTesla

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(文:Aria Alamalhodaei、翻訳:Aya Nakazato)