おもちの食べ方はついワンパターンになりがちで、買ったものの大量に余ってしまうことは少なくないでしょう。そんなときはさまざまな食材を組み合わせたアレンジ料理を試してみるのがおすすめです。今回は基本的なおもちの食べ方やアレンジ方法をご紹介します。
【目次】
・おもちの基本的な食べ方3つ
・おもちのカロリーと保存方法
・おもちの食べ方アレンジ|磯部焼き
・おもちの食べ方アレンジ|きなこ・砂糖醤油
・おもちの食べ方アレンジ|スイーツ
・おもちのいろんな食べ方を試してみよう!
おもちの基本的な食べ方3つ
おもちの基本的な食べ方として、主に3つの方法があります。
1. おもちをフライパンで焼く方法
2. おもちをレンジで調理する方法
3. おもちをオーブントースターで焼く方法
おもちは家庭にある身近な道具で調理できます。調理の仕方によって見た目や食感が変わるため、それぞれの調理方法を試して好みの食べ方を探してみてください。
1. おもちをフライパンで焼く方法
おもちをフライパンで焼く方法は、おもちの表面に焼き目や焦げ目をつけたい人におすすめです。特にテフロン加工が施されたフライパンなら、油を引かなくてもおもちがフライパンにくっつきにくく、簡単に調理できます。
おもち全体に満遍なく火が入るため、焼き目がムラになることも少ないでしょう。膨らみ過ぎたり焦げたりしないように、焼きながらおもちの状態を確認できるのもポイントです。
テフロン加工のフライパンでもくっつくのが心配なら、アルミホイルを敷いてから焼く方法もあります。
2. おもちをレンジで調理する方法
おもちを柔らかい食感に仕上げたいときは、レンジで調理する方法を試してみましょう。焼き目はつかないものの、つきたてのおもちのような味わいを楽しめます。特にお雑煮を作る際に適しているため、料理に合わせて調理方法を使い分けるのもおすすめです。
おもちをレンジで調理する際は、加熱時間を長くしすぎないことがポイント。加熱しすぎるとドロドロした仕上がりになったりするため、少しずつ試しながらベストな加熱時間を探してみてください。
3. おもちをオーブントースターで焼く方法
おもちをオーブントースターを使って焼くのは、オーソドックスな調理方法の一つです。オーブントースターで調理すると、焦げ目がついてぷっくり膨らんだおもちに仕上がります。
おもち同士がくっつきやすいため、並べるときに間隔を空けたり、特殊なコーティング加工が施されたクッキングシートを使ったりするのがおすすめです。
加熱したあとにオーブントースターのスイッチを切って数分放置すると、余熱でおもちの内部が温められて柔らかい食感が楽しめます。
おもちのカロリーと保存方法
おもちは太りやすいといわれるため、おもちを食べる際はカロリーを把握しておくのがおすすめです。カロリーを計算しながら食べるようにすれば、おもちの食べすぎを予防できます。
また、おもちがたくさん余ってしまったときのために、正しい保存方法を知っておきましょう。ここでは、おもちのカロリーや保存方法について解説します。
切り餅1個あたりのカロリーは約112kcal
切り餅1個あたり(可食部:50g)のカロリーは約112kcalです。お茶碗1杯分のご飯(可食部:150g)のカロリーは約234kcalのため、切り餅1個はお茶碗に盛ったご飯よりも低カロリーです。
同じ条件で糖質を比較すると、切り餅1個は約25.2g、ご飯は約53.4gであり、糖質も切り餅のほうが低いことがわかります。ただし、ご飯よりも低カロリー・低糖質だからといって食べすぎると太りやすくなるため、おもちを食べる際は個数に気をつけるのがおすすめです。
おもちに含まれるその他の栄養素は以下を参考にしてください(すべて切り餅1個あたりの数値<可食部50g>)。
・タンパク質:約2.0g
・炭水化物:約25.4g
・脂質:約0.3g
・食物繊維:約0.3g
おもちの保存方法2つ
おもちを保存する方法は主に2つあります。
1. 冷蔵庫で保存する方法
2. 冷凍庫で保存する方法
おもちはでんぷんやタンパク質、水などでできていることから、カビが発生しやすいのが特徴です。単に冷蔵庫に入れておくだけでは、知らない間にカビがついてしまっていることも。
カビを発生させずに長持ちさせるために、おもちの正しい保存方法を知っておきましょう。
1. 冷蔵庫で保存する方法
未開封のおもちは常温でも保存できますが、一度開封したおもちは冷蔵庫で保存するのが無難です。冷蔵庫で保存する際は、なるべくおもちが空気に触れないようにするのがカビを予防するためのポイント。
おもちを一つずつラップに包んでフリーザーバッグに入れ、空気を抜いてから冷蔵庫に入れましょう。または、水を張ったボウルに粉を落としたおもちを入れ、ボウルごとラップして保存する方法もあります。
おもちを水に浸けて保存する際は、毎日水を取り替えることを忘れないようにしましょう。
2. 冷凍庫で保存する方法
おもちをしばらく食べる予定がなかったり、すぐには食べ切れないほど大量のおもちがあったりするときは、冷凍庫で保存するのがおすすめです。冷凍庫に入れておくと、数ヶ月から半年もの長期間保存できます。
保存方法は冷蔵庫で保存するときと同じように、ラップに包んでフリーザーバッグに入れ、空気を抜けばOKです。凍ったおもちを食べる際は、室内で置いて自然解凍したり、水にくぐらせてからレンジで加熱したりする方法があります。
おもちの食べ方アレンジ|磯部焼き
磯部焼きはおもちの定番の食べ方の一つで、焼いたおもちに醤油をつけ、海苔で巻いて食べるのが基本です。シンプルな食べ方である分、食材を組み合わせることでさまざまなアレンジが楽しめます。
例えば、磯部焼きには以下のようなアレンジ方法があります。
・磯部焼きの鶏そぼろ乗せ
・梅干しを挟んだ磯部焼き
定番のおもち料理をいつもと違った味で食べたいときは、以下でご紹介する食べ方アレンジを試してみてください。
磯部焼きの鶏そぼろ乗せ
磯部焼きの鶏そぼろ乗せは、その名の通り焼いたおもちに醤油と海苔を合わせて磯部焼きを作り、鶏そぼろを乗せるアレンジ方法です。さらに万能ネギを散らせば、主食としても満足できる一品が出来上がるでしょう。
鶏そぼろは作り方が簡単で、気軽に調理しやすいのがポイントです。鶏ひき肉(200g)を炒めて火が通ったら、醤油とみりん(小さじ3ずつ)で味をつけるだけで鶏そぼろの完成です。
梅干しを挟んだ磯部焼き
さっぱりと酸味の効いた味わいで磯部焼きを楽しみたいなら、梅干しを使ったアレンジ方法がおすすめです。基本の磯部焼きを作る前に、まずは種を取った梅干しを練ります。
そのあとは、練った梅干しをおもちと海苔の間に挟むだけでOK。磯部焼きに酸味が特徴の梅干しを組み合わせることで、香ばしさの中にアクセントが生まれてキリッとした味わいに仕上がります。
おもちの食べ方アレンジ|きなこ・砂糖醤油
きなこや砂糖醤油を使ったおもち料理は、磯部焼きに並ぶ定番の食べ方です。たまには意外な食材を組み合わせて、いつもと違った味を楽しむのもいいでしょう。おすすめの食べ方アレンジは以下の2つです。
・きなこ+抹茶・豆乳
・砂糖醤油+しらす・大根おろし・バター
どれも手軽に手に入る食材ばかりのため、ぜひ気軽に試してみてください。ここでは、きなこと砂糖醤油のおもちの食べ方アレンジをご紹介します。
きなこ+抹茶・豆乳
きなこもちに粉末の抹茶を少しだけ振りかけると、きなこもちの甘さと抹茶のほろ苦さが絶妙なおもち料理が完成します。甘さ控えめな味わいのため、きなこもちの甘さが苦手な人でも食べやすいでしょう。
ちょっぴりユニークな組み合わせを楽しみたいときは、きなこもちに豆乳を加えてみてください。作り方は簡単で、50gの切り餅と20〜25ccの無調整豆乳を合わせてレンジで加熱します。加熱後はおもちがとろんとした仕上がりになり、コクのある味わいが楽しめます。
砂糖醤油+しらす・大根おろし・バター
砂糖醤油を絡めたおもちの上にしらすを振りかけると、磯の風味が感じられるおもち料理が完成します。しらすは栄養価が高いため、おもちを食べながら豊富なタンパク質やビタミンなどを摂取することが可能です。
よりあっさりとした味わいを楽しみたいときは、砂糖醤油味のおもちに大根おろしを組み合わせましょう。コクのある味がお好みなら、バターを使ったアレンジ方法もおすすめです。
バターを乗せたおもちをレンジで加熱し、砂糖と醤油をかければ完成。しょっぱさと甘さが特徴の砂糖醤油にバターをプラスすることで、コクのある味わいが楽しめます。
おもちの食べ方アレンジ|スイーツ
おもちは主食のように食べられる一方で、スイーツのようにアレンジすることも可能です。例えば、以下はおもちを使ったアレンジレシピの一例です。
・切り餅のいちご大福
・おもちのティラミス
おもちは幅広い味に対応できるため、和風のスイーツにも洋風のスイーツにもアレンジできるのが魅力。おもちの新しい食べ方として、スイーツのアレンジ方法を試してみてください。
切り餅のいちご大福
市販の切り餅を使うと、子どもにも大人にも愛されるいちご大福が簡単に作れます。まずは切り餅を入れたボウルに水や砂糖を加えて混ぜ合わせ、電子レンジで加熱します。
熱いうちに粘り気が出るまで混ぜ合わせたら、バット上で片栗粉をまぶして4つに分けましょう。このとき、バットにあらかじめ片栗粉を広げておくのがポイントです。4等分したおもちでこしあんを包んだら、おもちの上部に切り込みを入れていちごを乗せれば完成です。
おもちに切り込みを入れるときは、包丁ではなくキッチンバサミを使うと上手にカットできます。上に乗せるフルーツはいちごに限らず、みかんやキウイなどを使ってアレンジするのもいいでしょう。
おもちのティラミス
切り餅が余ったときは、モチモチの食感がクセになるティラミス風スイーツを作るのもおすすめです。まずは常温に戻したクリームチーズにきび砂糖を加えてよく混ぜ、クリームを作ります。次に牛乳やきび砂糖、インスタントコーヒーをボウルに入れ、コーヒーが溶けるまでレンジで加熱しましょう。
先ほどのボウルに薄切りにした切り餅を加え、レンジで加熱してから木べらで混ぜます。再度加熱し、切り餅が柔らかくなってまとまりやすくなれば、全体を木べらで混ぜ合わせましょう。
ココアパウダーを広げたバットの上にボウルの中身を出し、さらにココアパウダーをかけます。6等分に切り、1cm幅の輪切りにしたバナナとクリームを包んで丸めれば完成です。
苦味を抑えたい場合や子ども向けに作りたい場合は、インスタントコーヒーの量を調整しましょう。
おもちのいろんな食べ方を試してみよう!
おもちの基本的な焼き方には、フライパン・オーブントースター・レンジを使う方法があります。冷蔵庫や冷凍庫で保存できるため、食べ切れずに余ったときや大量のおもちがあるときは正しい方法で保存しておきましょう。
おもちは食べ方のアレンジの幅が広く、さまざまな食材を組み合わせることができます。食べ方がワンパターン化しているなら、「定番の磯部焼きに梅干しを加える」「切り餅で和風や洋風のスイーツを作る」など、いろんなアレンジを試してみてください。
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