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運転開始から40年を超えて再稼働した福井県にある関西電力の美浜原子力発電所3号機で、非常用のディーゼル発電機の試験運転を行っていたところ、異常を知らせる警報が鳴り、発電機が停止するトラブルがありました。
原子炉の運転には影響がないということで、関西電力は国に報告するとともに原因を調べています。

関西電力によりますと運転中の美浜原発3号機で6日午前、非常用のディーゼル発電機の試験運転を行っていたところ、2基のうち1基で回転数が設定した速度を上回ったことを知らせる警報が鳴り、直後に自動停止したということです。

現場の作業員にケガなどはなく、放射性物質による外部への影響や原子炉の運転への影響もないということです。

この発電機は地震などで外部からの電気の供給が途絶えた時に自動的に起動して、安全上重要な機器を作動させるためのもので、関西電力は社内で定めた保安規定の「運転上の制限を逸脱した」として原子力規制委員会や県に報告しました。

原因について関西電力が調べています。

美浜原発3号機は国の特別な審査に合格し、40年を超え最長60年まで運転の延長が認められ、ことし6月に再稼働しました。