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 ノーベル物理学賞に輝いた米プリンストン大上席研究員の真鍋淑郎(しゅくろう)氏(90)が開発した「気候モデル」は、人類の大きな課題である地球温暖化の予測に欠かせない。経験に基づき行われていた気象予測の世界に、初めてコンピューターによるシミュレーション(模擬実験)を持ち込んだ。飛躍的に高精度な予測を実現した功績は大きく、真鍋氏は「温暖化研究の父」ともいえる存在だ。