もっと詳しく

Pexels pixabay 434346

世界でも有数のIT企業として知られる「Apple」。高品質なハードウェアやソフトウェアで高い人気を集めていますが、Appleアカウントの取り扱いに関しては注意が必要かもしれません。

AppleユーザーのMere Civilian氏は「Apple Broke Up with Me」と題したブログ記事を公開し、Appleのアカウントが突然永久に停止された顛末を解説しています。

記事によると、同氏は数ヶ月前、Appleアカウントの残高が少なくなったためクレジットカードを使ってアカウントに資金を追加しようと試みたとのこと。最初はエラーとなり、2、3日後にもう一度度試してみたところ、すべてのAppleデバイスで、アプリをアップデートする際に「Your Account Has Been Disabled in the App Store and iTunes」と表示されたそうです。

Appleサポートに電話すると、アカウントは永久に無効になっており、救済措置はないと言われます。同氏が理由を尋ねても「Apple Media Services Terms and Conditionsを読んでください」という回答だけが返され、「新しいアカウントを作成して、最初からやり直すよう」とアドバイスされるだけだったのです。

翌日、再び電話しても、バックエンドチームが決定したことなので、その決定に異議を唱えることも、連絡を取ることもできないと説明され、Appleのシニアサポート担当者はアカウントが無効になった理由の詳細にアクセスできない事を確認したそうです。

このまま決定を受け入れると、Appleアカウントを利用して購入したアプリケーションやメディア、アカウント内の資金を全て失うことになるため、同氏は最終手段に訴えることにします。

最終手段はあの人

Civilian氏は、Appleで働いている人物の中でメールアドレスを唯一知っているTim Cook氏に助けを求めます。

数日経過後、Tim Cook氏のエグゼクティブ・チームからこの件を調査するとの連絡があり、2週間以内に、アカウントが再び有効になったとのことです。当然ながら有効化されたAppleアカウントで依然に購入したアプリやメディア、資金はそのまま維持されていたが確認されています。

同氏は、これは異例のことであり、すべての人がこの方法で問題を解決できるという保証はほとんどないが、今回はこの悪夢が終わってよかったとまとめています。また、Apple社へのアドバイスとして、アカウントを無効とする前に何が起こったのか、顧客と話し合うべきだと主張しています。99%のユーザーにこのような事が起きないとしても、自分が正常な99%の側にいるか知ることはできないからです。

この記事はHacker Newsでも大きな話題となっており、多数のコメントが集まっています。