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2年前のCES 2020で、クルマに心地よいラウンジシートをフィットさせたBMWは、米国時間1月5日、同社の車載エンターテインメントの次なるステップを披露した。31インチ、8KスマートテレビにAmazon Fire TVサービスがついてくる(中国向けには国独自のストリーミングサービスを開発中)。後部座席に乗る人のために配置されたこの新しい32:9「My Mode Theatre(マイモード・シアター)」画面とBowers & WilkinsのDiamond Surround Sound Systemの組み合わせは、国道を走りゆく乗客に映画館のような体験をもたらすことを意図している。

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5G接続を利用して、このクルマでは最新のショーをオンデマンドでストリーミング視聴することが可能で、My ModeシステムはThe Expanseのエピソードを最新回まで一気見するムードを醸し出す。今のところ見るべき8Kコンテンツは多くないし、Fire TVもまだ対応していないが、少なくともそのときが来たら、あなたのクルマは準備完了だ。

画像クレジット:BMW

また、巨大画面にいつも視野を遮られたいわけではないため、スクリーンは天井に格納することができる。そのためのタッチコントロールは後部ドアに備え付けられている。

「私達は純粋なドライブの楽しみのために没入的なデジタル体験を開発しました」とBMW AG Developmentの研究開発責任者、Frank Weber(フランク・ウェーバー)氏はこの日の発表で語った。「シアターモードでは後部座席がプライベートシネマラウンジに変わります。31インチディスプレイと5G接続、8K解像度にサラウンドサウンドとストリーミングプログラムによって車載エンターテインメントの新しい標準を決める前例のない体験が作り出されます」。

映画を観るだけでなく限らず車内のムードを醸し出すために、BMWの最新のiDriveやOSはMy Modeを備えている。My Modeは運転とトランスミッションの制御を変更することで、車全体の運転挙動だけでなくディスプレイのテーマやサウンド、全体のライティングなどをユーザーの好みに基づいて変化させることができる。

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これまでにあったモードは「Efficient(効率的)」「Sport(スポーツ)」「Personal(パーソナル)」の3つだったが、この日のCESで同社は、新しいバリエーションをいくつか追加した。「Expressive(表現的)」「Relax(リラックス)」「Digital Art(デジタルアート)」および映画鑑賞のための「Theatre(シアター)」だ。これらの新モードは2022年の後半に提供される。ちなみにここで取り上げている新しいモードのほとんどはドライブの特性を変えるものではなく、クルマのテーマ変更に関するものだ。

デジタルアートモードに関して、BMWは中国のマルチメディアアーティストCao Fei(ツァオ・フェイ[曹斐])氏とパートナー契約を結び、人間と自然の深いつながりを象徴することを狙いとする新発表に向けて同氏が新しいアートワークを制作した。

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一方、サウンドデザインについては、BMWは映画音楽作曲家のHans Zimmer(ハンス・ジマー)氏と再び組んで、同社の電気自動車シリーズのために特別なサウンドを制作した。BMW IconicSounds Electric(BMW アイコニックサウンド・エレクトリック)は、2022年後半にBMW i4でデビュー予定で、ワイヤレスオンラインアップデートで提供される。

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(文:Frederic Lardinois、翻訳:Nob Takahashi / facebook