磁気健康器具の預託商法を展開した「ジャパンライフ」(JL)の巨額詐欺事件で、顧客から計約1億6500万円をだまし取ったとして詐欺罪に問われた元会長山口隆祥被告(79)の東京地裁の公判で、検察側は6日、懲役10年を求刑した。弁護側は情状酌量を求めて結審。山口被告は約30分にわたって持論を展開し「私利私欲のためにやったわけではない」などと述べた。判決は2022年1月28日。
JLは03年ごろから、磁気治療器を購入した顧客が「オーナー」となり、別の客に治療器を貸し出して収入を得る仕組みを展開。山口被告が業務全般を取り仕切ったとされる。