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本日ご紹介するのは、コンパクトなサイズながら4600ルーメンもの明るさを叩き出す、ACEBEAM E70シリーズです。初夏の発売以降、爆発的な人気を誇っています。
基本的な構成は、21700電池でCREE XHP70.2を駆動する最近スタンダードな組み合わせ。中型~大型機にはよく見られる仕様で、ヘッド直径30mmのコンパクトライトに搭載されるのは珍しい感じです。スイッチはテールタイプ。これもちょっと少数派かな。
外観デザインはブラックをベースにブルーが差し色として用いられた精悍なデザインです。ACEBEAMらしくない部分も感じますが、仕上げの高級感や加工の良さなどの特徴は健在。
最近はサイドスイッチタイプが人気ですが、個人的には円筒形のライトはテールスイッチタイプが好みです。電子スイッチのためストロークは浅く、程よい力加減で操作できます。
フラットなスイッチ形状なので、テールスタンドが可能。とっさにランタン代わりに使いたい時に便利ですね。
最近の大光量モデルに多いのですが、消灯状態からクリックしても点灯しません。E70 ALの場合はダブルクリックで点灯。このときはモードメモリ機能により前回使用した明るさで点灯します。
一方、消灯状態から長押しをすると、ULTRA LOWで点灯。光束はわずか1ルーメン。4600ルーメンも叩き出すライトにもかかわらず、器用ですよね。1ルーメンの明るさは夜間視力を害することがないので、寝起きの枕元ライトや星空観察などにも使えるかと思います。この状態で11日以上点灯しますので、防災用のライトとしても最適です。
TURBO、ULTRA LOWの間に4段階のモードがあります。普段遣いならLOW : 50ルーメン、MED2 : 180ルーメンあたりでほとんど事足ります。配光はワイド寄りで、手元・足元に最適、パワーがありますので数十メートルなら不足はありません。
TURBO 4600ルーメン。文句なしの白さ。普通に「いつもの設定」で撮ると真っ白に飛んでしまいます。このモードでは長くは明るさを維持できませんが、このパワーは他にありません。わずか30mmのヘッドから繰り出される光とは思えません。
TURBOは点灯中にダブルクリックすることですぐに移行できますので、巡回警備などの際にも安心。一撃で暗がりをかき消してくれて安心感が大きいかと思います。あまり知られていませんが、TURBO中にダブルクリックで元のモードに戻れるのも便利ですね。
また、トリプルクリックであれば消灯状態でも点灯状態でもタクティカルストロボが発動します。タクティカルといえばストロボだろ!という方にはかなりタクティカル度が高いライトといえます。
堅牢なボディにより、落下衝撃耐久1m、IPX8の耐水性を誇ります。厳密に言うと水面に投げ込んだりした場合はIPの基準からは外れてしまうのですが(あくまでも静かに沈めた場合の耐水性)、撮影等で何度も水槽に放り込んでいますが全く問題ありませんでした。メーカー表記だけでなく、耐久性を実際に体感できた場合は信頼感が増しますね。
メーカーからは「E70 AL」と最初から案内されていたので、「AL?!ってことはSSとかCUとか出すの?」と聞いてみたのですが、「さあ?今のところ予定はありません」ととぼけられてしまいました。が、やっぱり既定路線ですよね。現在、
AL = アルミ
SS = ステンレス
CU = 銅
TI = チタン
のモデルがそれぞれラインナップされています。
外装に関してはほとんど好みで選んでいただければよいかと思います。
ステンレスの白銀の輝きはなかなか魅力的ですね。ブルーの差し色がよくマッチしていて、まさにシルバーナイトっぽさがあります。
経年変化を楽しむ銅モデル。ピカピカに磨き上げるもよし、あえてノーメンテで経年変化を楽しむもよし、自分好みに仕上げられる大人なモデル。
圧倒的な耐腐食性と機械強度を誇るのはチタンモデルですね。チタンの持つ特別感と、ストーンウォッシュによる渋い仕上がりがかっこいい。
「膨大なコレクションの追加の1本」でライトを選ぶのは簡単なのですが、色々調べて、初めてのライトを1本見つけたい!という方におすすめできるモデルは数少ないです。ACEBEAM E70は、最初の一本には明るすぎる気もしますが笑、実際の性能もブランドバリューも十分に高く、不満のないモデルかなという気もします。