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 大阪堂島商品取引所の中塚一宏社長は6日、東京都内で記者会見し、農林水産省から本上場の認可が得られなかったコメ先物取引から完全撤退すると表明した。中塚氏は「この決定は誠に不本意だ。先物取引がこの国の農業のためになると思ってやってきた。先人の努力を思うと残念だ」と悔しさを語った。

 試験上場中の「新潟コシ」などの主要商品は、決済期限を迎える来年6月に姿を消す。先物取引は廃止となるが、堂島商取を介さない現物のコメ取引はこれまで通り変わらない。

 中塚氏は将来再びコメ先物を上場する可能性については「こういう結論が出たので完全撤退する」と否定した。