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来年5月に行われる予定のフィリピン大統領選挙に、かつて独裁体制を敷いた故マルコス元大統領の長男で、現職のドゥテルテ大統領と関係が近いとされる、フェルディナンド・マルコス・ジュニア氏が立候補しました。
今後はドゥテルテ大統領の長女、サラ・ドゥテルテ氏の動向が焦点です。

フィリピンでは現職のドゥテルテ大統領の任期満了に伴う大統領選挙が、来年5月に行われる予定で、8日まで立候補の受け付けが行われています。

6日は、かつて独裁体制を敷いた故マルコス元大統領の長男で、元上院議員のフェルディナンド・マルコス・ジュニア氏(64)が立候補を届け出ました。

届け出を終えたマルコス氏は「コロナ禍の危機に直面しているわれわれは団結しなくてはならない」と述べ、ドゥテルテ政権への批判を避け、国民に団結を呼びかけました。

ドゥテルテ大統領は、父親が故マルコス政権の閣僚を務めていたこともあり、歴代の大統領が認めてこなかったマルコス元大統領の遺体を、首都マニラにある国立の「英雄墓地」に埋葬することを認めるなど、マルコス家とは親しい関係にあるとされています。

ドゥテルテ大統領は政界引退を表明していて、今回の選挙では、長女のサラ・ドゥテルテ氏の立候補も取り沙汰されていることから、後継候補をめぐって8日の期限まで駆け引きが続くものと見られます。