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 新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンに異物が混入していた問題で、厚生労働省は6日、自主回収の対象となったワクチンを接種した男性(49)が死亡していたと発表した。同じ製造番号のワクチンを接種した30歳代の男性2人の死亡も判明しており、同省の有識者検討会が今後、接種と死亡の因果関係を評価する。

 発表によると、男性は8月11日、2回目の接種で製造番号「3004734」のワクチンを接種し、翌12日に死亡した。コンピューター断層撮影法(CT)で異常は見つかっておらず、今後解剖して死因を調べる。

 異物はモデルナ社の委託企業の工場で製造されたワクチン39瓶から先月見つかり、同社などの調査で製造機械の部品のステンレスと特定された。異物の混入は確認されていないが同時期に同じ工程で製造されたワクチンを含め、3種類の番号のワクチンが使用中止となった。