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日大理事に数千万円か 附属病院めぐる背任容疑 特捜部が詰めの捜査

 日本大学の附属病院の建て替え工事をめぐり、日大の理事がおよそ2億円を不正に流出させたとされる背任事件で、数千万円が知人の会社を通じて理事本人に渡ったとみられ、東京地検特捜部が詰めの捜査を進めているとみられます。

 この事件は、日大の理事が附属板橋病院の建て替え工事をめぐっておよそ2億円を不正に流出させた疑いがあるもので、特捜部は先月、関係先として、日大の本部や理事が取締役を務める日大の子会社「日大事業部」、さらに田中英寿理事長の自宅などを家宅捜索しました。

 その後の関係者への取材で、理事が工事を受注した設計事務所に指示を出し、知人が出資する会社におよそ2億円を送金させていて、このうち数千万円が理事本人に渡った疑いがあることが新たにわかりました。

 特捜部は、理事らが自らの利益を得る目的で日大の資金を流出させたとみて、背任容疑で詰めの捜査を進めているとみられます。