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2021年09月07日16時36分


自民党の岸田文雄前政調会長=2日、東京都千代田区

自民党の岸田文雄前政調会長=2日、東京都千代田区

 自民党総裁選に出馬する前政調会長は7日、前首相が在任中に追及を受けた森友学園問題について「再調査等は考えていない」と明言した。東京都内で記者団に語った。2日のテレビ番組で再調査に前向きと受け取れる発言をしていたが、軌道修正した形だ。

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 関係者によると、2日の発言に安倍氏が強く反発し、総裁選で前総務相支援に傾くきっかけになったとされる。発言修正には安倍氏の支持を引き戻したいとの思惑があるとみられる。
 岸田氏は2日に「調査が十分かどうかは国民側が判断する話。国民は足りないと言っている」と指摘。「さらなる説明をしなければいけない。国民が納得するまで説明を続ける」と強調した。
 これが7日には「既に行政において調査が行われ、報告書も出されている。司法において今、裁判が行われている。そうしたことを踏まえ、必要であれば説明を行う」とトーンダウンした。