世代を超えたスーパースポーツカー大集合!
スポーツカーオリンピアでAUTO BILD SPORTSCARSの20周年! AUTO BILD SPORTSCARが企画した、読者と14台のスーパースポーツカーと共に、ラウジッツリンクサーキットで盛大なスーパースポーツカーのガソリン車パーティを開催した!
これまた楽しそうな催しだ。
楽しんでるなあ。
うらやましいなあ。
AUTO BILDの姉妹誌、「AUTO BILD SPORTSCARS」は、今年、記念すべき20周年を迎えた。
そこで、特別なパーティーを企画した。
今日は、過去20年間に編集部が特に感銘を受けた14台のスポーツカーがラウジッツリンクサーキットに集結した。
コンパクトなスポーツカーから、100万ドル(1億円超)のスーパーカーまで、すべてが揃っている。
そして、ゲストのいないパーティーはさみしいので、我々は読者とその仲間を招待した。
ヤン ヘンドリック フェイマンさんとニクラス ミターグさんは、我々と一緒にラウジッツリンクまでドライブし、パーティーに参加した。
これほど注目されるラインナップはおそらくないだろう
水曜日、朝の9時。
ヤンとニクラスとともに、我々はラウジッツリンクのピットレーンの閉じられたローリングゲートの前で緊張した面持ちで立っている。
近くの風力発電機が騒々しい歌声を響かせているが、それ以外は静寂に包まれている。
なぜなら、ゲートの後ろには、ラウジッツリンクサーキットを震撼させるものが控えているからだ。
クルマのテスターとして、我々は数多くのスポーツカーに接し、テストを繰り返してきた慣れた場所だ。
しかし、ゲートが上がった瞬間、テスター達の顔が輝く。
「918スパイダー」の後ろに「ポルシェ カレラGT」。
「BMW M4 GTSコンペティション」の隣には、「メルセデスC 63 AMGブラックシリーズ」。
「Audi R8 GT」の後ろには、「マクラーレン セナ」が鎮座し、VWはノルトシュライフェの記録を更新した「ゴルフGTIクラブスポーツS」を持ってきている。
また、「KTM X-Bow」、「レクサスLFA」、「コルベットC7 Z06」などもラインナップに入って並んでおり、今か今かと待ち構えているのだ。
ブラバスとMTMは、強力なチューンナップモデル「ロケット900」を持ち込み、仲間入りを果たした。
創業者のローランド メイヤーは、1000馬力のツインエンジンを搭載したモンスター、「ビモート(BIMOTO)」を、「アウディQ7 V12 TDI」に牽引されたトレーラーに乗せて、自ら納車した。
今日は、触ったり座ったりすることが許可されている。
「ポルシェ カレラGT」のドアを開けたヤンは、「これは完全に狂気の沙汰だ!」と笑う。
「これは私の絶対的な夢の車で、ついにその車に座ることができました、最高です!」。
しかし、それだけではない。
やはり、宝物は見るだけではなく、実際に運転もしなければならないことは言うまでもない。
アイコンスポーツカー in アクション
今日は、「AUTO BILD SPORTSCARS」編集長のアレックス ベルント、編集者のモーリッツ ドカ、そして高速ラップタイムのスペシャリストであるレーシングプロのグイド ナウマンが運転を担当する。
コ・ドライバーズシートには、ヤンとニクラスが一日中、一緒にレース場をジェットで走り回った。
「セナは本当に残酷だ。まるでレースカーのように、ホイールハウジングに石がぶつかる音が常に聞こえてくるんだ」とヤンは嬉しそうに語った。
「BMW M4コンペティション」では、アレックス ベルントがハンドルを握り、限界へと向かっていく。
彼は510馬力のバイエルン製スポーツカーを熟知しており、ラウジッツリンクのこともよく知っている。
エグゾーストを鳴らし、タイヤを鳴らしながら、サーキットを颯爽と駆け抜ける彼の姿は、読者の2人にも好評だ。
夕方になって再びゲートが閉まると、彼らの顔に浮かんだ笑みは永久保存版として保存される。
目は再び、覆われた宝物のシルエットの上を夢見心地で滑っていく。
サーキットには再び静粛が訪れ、また風車の音だけが聞こえてくる。
そして我々はすでに次の記念日を楽しみにしている!
なんとも素晴らしい!
羨ましい限りだ。
今回のスーパースポーツカー大集合イベントは、見れば見るほど不思議なセレクションである。最新のスーパースポーツカーもあれば、伝説的な存在のスーパースポーツカーもあるし、そうかと思えばアウディTTの改造車みたいな、どうして選ばれたのかよくわからない一台もあるし、ちょっと旧いAMGの(それもかなり中途半端な)モデルも含まれていたりする。
さらにハンドリングの限界特性がどうのこうの、とか、絶対的な速さがどうだとか、順位を決めるという感じのテストでもないが、それはそれで大いに結構である。
車種もいったいどういう基準で、誰がどのように選んだのかよくわからないが、今回のイベントの場合、そんなことはまあどうでもいいことではないか、と感じてしまう。
とかくEVだ、コップ会議だ、コロナウイルスだ、と世の中が小難しく、ついつい自粛してしまいがちな時に、なんとも気持ちいいほどあっけらかんとしたガソリン燃焼イベントではないか!
どうせ祭りをやるならこれくらい景気よくやらなくっちゃ、という声が聞こえそうな前向きで明るいイベントではないか! 私たちに、今、欠けているもの、それはこれぐらいの明るさとあっけらかんとした楽しさなのではないだろうか。
祭り会場には、新しいハッピを着た若者がいて、歴史を刻んだ古いタスキをかけた相談役がいて、ちょっとわけのわからない怪しいチンピラ風の(でも気のいい)オヤジもいる。でもみんなの心はひとつ、祭りを楽しもう、という心意気は誰もが持っているエネルギーだ。ああだ、こうだと言っていないで、山車を全力で引き回すことに熱中できればそれでいいのである。
Text & photo: AUTO BILD MOTORSPORTS
加筆: 大林晃平