去年11月に2人以上の世帯が消費に使った金額は、前の年の同じ月を1.3%下回り、4か月連続の減少となりました。新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向だったものの、外食などの消費で減少が続きました。
総務省が7日発表した去年11月の家計調査によりますと、2人以上の世帯が消費に使った金額は、1世帯当たり27万7029円でした。
物価の変動を除いた実質で、去年の同じ月よりも1.3%減り、4か月連続の減少となりました。
去年11月は全国的に新型コロナの感染者数が減少傾向にあったことを背景に、▽外出の機会が増えたことから洋服の購入が増え、「被服及び履物」が8.9%の増加となりました。
しかし、▽旅行代金などを含む「教養娯楽」が3.7%減少したほか、▽外食や飲酒代などを含む「食料」が3.0%の減少となりました。
また▽自宅で過ごす巣ごもりの時間が減った影響で「光熱・水道」が7.1%減少しました。
今後の見通しについて総務省は「新たな変異ウイルス、オミクロン株の感染拡大が家計の消費の抑制にどこまで影響を与えるのか注意して見ていきたい」としています。