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84万人以上の専門家を擁し「Knowledge-as-a-Service(サービスとしての知識)」プラットフォームを提供しているLynk(リンク)は、今年初めに発表されたシリーズBの資金調達に加え、さらにUBSの投資銀行部門から500万ドル(約5億5000万円)を追加調達したことを、米国時間9月1日に発表した。これにより、今回のラウンドによって調達した資金の総額は2900万ドル(約32億円)となった。

この戦略的投資では、初めてUBSがLynkにプライベート・エクイティ投資することになる。現在3500万ドル(約38億5000万円)の資金を調達しているこのスタートアップ企業は、2020年にUBSを顧客に加えた後、5月にはUBSとの提携を発表し、この大手銀行のリサーチアナリストや機関投資家の顧客が、Lynkのデータベースやツールを利用できるようになった。

最高経営責任者のPeggy Choi(ペギー・チョイ)氏によって2015年に設立されたLynkは、機械学習アルゴリズムを使って、ユーザーと専門家をプラットフォーム上でマッチングさせる。同社の目標は、金融機関や政府機関などの顧客と、通常はオンラインや従来のコンサルタント会社では見つけられないような専門家を結びつけることだ。同社は、ニューヨーク、香港、シンガポール、ムンバイ、上海、トロントにオフィスを構えている。

今回の資金調達の一環として、LynkはUBSグループとの協業を拡大する予定だ。UBSインベストメント・バンクのグローバル・マーケット・チームは、既に機関投資家の顧客にLynkを提供しており、Lynkもまた、UBSグローバル・リサーチのトップアナリストを、環境・社会・ガバナンス(ESG)、評価・会計、中国の産業動向などの分野の専門家として、同プラットフォームに迎え入れている。

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画像クレジット:Luis Alvarez / Getty Images
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(文:Catherine Shu、翻訳:Hirokazu Kusakabe)