岸田文雄首相が8日に行う初の所信表明演説の原案が判明した。新型コロナウイルスと共生する社会に変革し、首相が目指す「新しい資本主義」を実現する決意を表明。国民との対話による信頼構築を進め、単年度財政の弊害を是正して科学技術振興などの課題に取り組むとした。関係者が6日、明らかにした。
原案は「成長と分配の好循環とコロナ後の新しい社会の開拓」を軸に「新しい資本主義実現会議」を創設すると説明。コロナ対策と健康危機管理を抜本的に強化し「コロナとの共生を前提とした新しい社会を創り上げるときだ」と呼び掛け、首相が名付けた「新時代共創内閣」に理解と協力を求める。