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海賊版の映画やテレビシリーズをNetflix(ネットフリックス)を利用するのと同じくらい簡単に視聴できるアプリとして、かつて人気を博した「Popcorn Time」が閉鎖された。当初の開発者たちは、2014年にサービスを開始してからわずか数日で停止し、プロジェクトを放棄した。しかし、このプロジェクトはオープンソースであったため、他の開発者が彼らが残したものを引き継ぐことができ、それ以来、何度か打ち切られたり復活したりしていた。Popcorn Timeがこれで永久に消えたかどうかはまだわからないが、直近の終焉の最大の要因は、アプリへの関心が薄れてきていることのようだ。

同アプリのウェブサイトには、過去7年間「Popcorn Time」が検索された回数のグラフが掲載されている。グラフを見ると、2015年のローンチ後数カ月間は大量の検索数を誇っていたが、2016年には関心が急激に低下している。その人気は衰え続け、少なくともGoogleトレンドに基づくと、その後回復することはなかった。

Bloombergによると、Popcorn Timeを運営していたグループは、メディア関係者に向けたメールでアプリの終了を発表したという。今回のアプリ閉鎖の決定に法執行機関の動きが関係しているかどうかについては言及していないが、Popcorn Timeは過去に法に触れたことがある。オリジナル版は当局の関与を受けて閉鎖された可能性があり、ハリウッドのスタジオ各社は、映画の海賊版コピーを違法にダウンロードして共有したとされる個々のユーザーを訴えたこともあった。

Popcorn Timeに関連する開発者たちは以前Bloombergに、同サービスは実際にはコンテンツを自らホストしていないため、著作権侵害の責任はないと語っていた。Popcorn Timeは、ピア・ツー・ピア(P2P)のBitTorrentファイル共有システムに依存しており、ユーザーが他人のコンピュータでホストされているコンテンツにアクセスする手段を提供しているに過ぎないからだ、と当時は語っていた。

編集部注:本稿の初出はEngadget。著者Mariella Moon(マリエラ・ムーン)氏は、Engadgetのアソシエイトエディター。

画像クレジット:LightField Studios / Getty Images

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(文:Mariella Moon、翻訳:Aya Nakazato)