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 奈良市の女子生徒(13)が市立小4年の時に不登校になったのは学校側が適切な対応を取らなかったためとして市に330万円の損害賠償を求めた訴訟で奈良地裁(井上直樹裁判官)は6日、市に11万円の支払いを命じた。生徒と関係がこじれていた同級生との間で仲裁に入った担任教諭が、仲直りの約束を守れなかったらキスをすると生徒に発言したと認め、違法とした。

 この発言を除き学校側の対応は不適切とは言えないと指摘し、不登校との因果関係は認めなかった。

 判決によると生徒は2017年4月に転入し同級生からいじめを受けたと主張。同6月、仲裁に入った男性教諭がキスをすると発言した。