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東京パラリンピックに出場していたアフガニスタン代表の選手2人が、6日夜、フランスのパリ行きの便で羽田空港から出国したことが分かりました。

出国したのは、アフガニスタン代表で、
▽陸上男子のフセイン・ラスリ選手(26)と、
▽テコンドー女子のザキア・フダダディ選手(22)です。

関係者によりますと、2人は6日午後11時前のパリ行きの便で羽田空港から出国したということです。

2人は、アフガニスタンで武装勢力タリバンが権力を掌握し、政権が崩壊したことを受けて、日本に安全に渡航する手段がないなどとして、パラリンピック出場をいったんは断念しましたが、その後、国外に退避して、先月28日、フランスからの便で来日し、一転して出場が実現しました。

当初、男子100メートルに出場する予定だったラスリ選手は、来日したときすでに競技が終わっていたため、出場種目を変更し、走り幅跳びで13位となり、アフガニスタンの女性として史上2人目となるパラリンピック出場を果たしたフダダディ選手は、テコンドー女子49キロ級で2試合を戦いました。

2人は5日夜に国立競技場で行われた閉会式にも参加しましたが、アフガニスタン情勢が依然として不安定な中、大会後の動向が国際的な関心を集めていました。

IPC=国際パラリンピック委員会のパーソンズ会長は今月2日、NHKのインタビューで2人について「今後、どの国に住むのか分からないが、その国のパラリンピック委員会などと協力して支援していくことは明らかだ」と述べ、大会後も支援を続ける意向を示していました。